[先生インタビュー]昭和女子大学附属昭和小学校

こんにちは、MBキッズカレッジ校長(お受験専門家)の青木みのりです。

先日、「私立小学校の先生とのトーク会」として、MBキッズカレッジ内でイベントがありました。

昭和女子大学附属昭和小学校の先生お二方とZOOMで繋がり、MBキッズカレッジ塾生の皆さんから、あらかじめいただいておりましたご質問を先生に伺う方式で行いました。

ZOOMでのトーク会は、とても和気藹々と楽しく、先生から伺うお話はとても勉強になります。インタビュー会の様子をアップいたします!

昭和女子大学附属昭和小学校の先生とのトーク会

青木)それではご紹介いたします。本日お話しくださいますのは、昭和女子大学附属昭和小学校の先生、富永先生と田中先生でいらっしゃいます。どうぞよろしくお願い致します。

富永先生・田中先生)よろしくお願いします。

青木)では、まず中学・高校の共学化の可能性についてお聞きしたいのですが、近年色々な学校で共学化も増えてまいりました。昭和女子大学は、みなさんご存知の通り女子大でございますけれども、御校では共学化についてどのようにお考えでしょうか。

富永先生)こども園と小学校と大学院が共学です。それだけは変わらずに行くと思います。

しかし、中高の共学化の可能性につきましては残念ながら限りなくゼロです。端的に言いますと、日本女子高等学院としての発祥でございますので、それを覆すことは九分九厘ありません。

おかげさまで昭和は今「更なる飛躍を」ということで坂東眞理子(昭和女子大学理事長)先生も破竹の快進撃でおります。経営も大変順調です。従って男子を中高に入れるということは、まずないです。

青木)アフタースクールに在籍なさっているお子さんは、特に低学年ですとどのくらいの割合でしょうか。

富永先生) 割合というよりも、アフタースクールに参加できるかどうかということが気になっておいでだと思うのですが、1年生は全員可能です。ただし短時間でもいいので、ご両親が就業されていることが条件です。

その年の人数ボリュームによって変わってきますが、4年生ぐらいになると、それぞれ塾や習い事に行くということで、自分の意思を明確に持ち始めますので、彼らが(子どもたちが)アフターの参加をそれぞれ考えます。


青木)コロナ禍においては、実体験を伴う体験学習もなかなか難しいと思います。御校の総合学習に興味を抱いておられる保護者からのご質問ですが、今年は総合学習をどのようになさるご予定でしょうか。

富永先生)実は今日こどもの国に行ってきました。今日は4、5年生が久しぶりの外での遠足で、こどもの国をグループ活動で園内を回ってくるという遠足でした。お昼ご飯も自分たちで計画を立てて自由に摂りました。

みんな大きなシート持って来ていましてね、そこで離れて座って黙食がお約束でした。その代わり100円玉10個持ってきていいから、それでアイスクリームも買っていいよという形でお楽しみもありました。

こどもジェットコースターのチケットも買って乗っていいよという形で、楽しくグループ活動をしてきました。この間は3年生と6年生があいにくの雨でしたが千葉の館山に行ってきました。

田中先生)あと2年生も東明学林という本校の施設に行きました。自然豊かな山の中にあるところですので、自分たちで春をさがして山の様子を観察してくるということもやりました。

自分たちで iPadで写真を撮って、春には何があるだろうと。1年生の時には秋を探しに行ってきていたので、秋と春の違いを感じてくるということをやってきました。

富永先生)理科の学習では、3年生が葉大根を育てます。葉大根を育てると勝手にモンシロチョウがきて卵を産むのです。都心にある三軒茶屋ですが、なかなか侮れないです。

春先はモンシロチョウ、秋は赤とんぼが飛んできます。たまに多摩川のはぐれサギもバサバサと、昭和小学校にいる鯉を狙って来ます。葉大根で産まれたちょうちょの幼虫を理科の時間で実際にかえらせています。

総合学習のテーマでいうと、1年生が動物、これは多摩動物園に5月に行きます。2年生が植物、3年生が町、4年生が自然、5年生が日本、6年生では「みんなで生きる」というテーマで行われています。

各クラスがそのテーマの中で詰めていきながら、担任も工夫をしてコロナの中でも体験できる実体験として行います。あとゲストティーチャーを呼んでお話を聞くということもしています。

中学受験について

青木)中学受験のことについて伺いますが、男の子は皆さん中学受験で外部に出られると思います。中学受験のサポートに関して、御校ではいかがですか。

富永先生)今日は男の子のお子さんをお持ちの方はどのくらいいらしているのでしょうか?(参加者が手を上げている様子をみて)ありがとうございます。男の子も是非昭和にいらして下さい。

中学受験についてですが、私どもの学力観は「学びたいと思う気持ち、学ぼうという意識で継続する力」これを学力と呼んでいます。「テストの点が何点か。」だけが重要ではないのです。

偏差値いくつかとか、そういうことだけではなく、私どもは「自ら学んでいこうとする気持ち」で、絶えずいろいろなものに対して興味関心を持っていくことが重要だと考えます。学力テストの点だけ見れば、もしかしたら見えにくいことかもしれませんが、それがベースだとご理解ください。

今日はお父様も沢山ご参加下さっていますが、ご自身が小学、中学、あるいは高校の頃を思い出してください。親御さんに言われて勉強しましたか?(参加者の中で笑いが起こる)皆さん笑っていらっしゃいますね(笑)。

私たちは男子の中学受験について、端的に言えば「(自分から)やるよ!」と言わせたいのです。自分からやるという気持ちをどうやって芽生えさせるかということを考えています。そうすると突き抜けてくるのです。

私の教え子で、かつての話です。5年生と6年生で担任をした時の男の子ですが、ずっと成績が低空飛行を続けている子がいました。その子は、ある日突然「合格したい!」と言ったのです。

5年生の11月から一念発起して、そこからグワーっと勉強を始めましたね。そうしたら6年生の6月、四谷大塚で偏差値75、1万人中60番を取りました。ということは、受験に対する勉強というのはそのぐらいにやっていけばできるのです。

中学受験は1/3しか第一志望校に受からないとご存知ですか?私たちは「受かった学校が一番の学校」という捉え方をしています。学校によって考え方は様々ですので、早慶に何人か受かったと標榜している学校もあります。だけど本校はそうではありません。

とは言うものの「富永先生、卒業生のお子さんがどの中学校に行ったかはっきり言ってくださらないと!」ということも言われますので申し上げます。麻布に受かっています。筑駒も受かっています。栄光も受かっています。本郷、巣鴨、海城、芝のあたりも受かっています。色々です。いいのですよ、どこでも。本人が目指したところであれば。

女の子で言いますと、女の子の8割は昭和中学校に行きますが、残り2割は昭和中学校に行きません。医学歯学薬学科は昭和女子大学にはありませんので。でも今は昭和大学と繋がり始めています。

昭和大学では医学と他の学部の学生が同じ部屋で1年間寮生活をするそうです。医師同士が一緒の部屋ではないのです。別の方面の学生たちが、医療行為に関わったら互いにリスペクトしなければいけないので、一緒になって1年間生活します。2年目からはどうやら別に生活をすることになるようですが。その中で昭和の卒業生がリーダーになるそうです。

女の子は、医学歯学薬学がないのと、あと芸術系の学部が上にないので、中学から外に出たいというお子さんがいます。あとは、中学高校は共学校に行きたいと思うお子さんたちもいます。ご家族で選んで、内部進学か外の中学を受験するかといった時に、外に出るという子が2割、残り8割は昭和女子大学附属中学に上がります。


昭和小学校では男の子は少ないです。人数は約2割と少ないです。つまり1学年で20人ぐらい。でもですね、ある年の6年男子全員の卒業間際に、学校長が校長室に男の子たちを呼んで「君たち、卒業も近いけれど、男子の人数も少なかったし、果たして昭和小学校での生活をどう思っていたのかな、本音を聞かせて欲しい。」と聞いたことがありました。

するとある男の子が「先生、’ともだち100人できるかな’って歌があるけど、あれは’友だち’じゃなくて’知り合い’だよ。僕らは人数が少なかったけど、本当の友だちになれた。」というのです。

毎年同じような事を男の子たちが言って卒業します。男子の人数が少ないということは、最初からみなさん分かっているわけです。それでも昭和小学校に男子が来るというのは、保護者のみなさんもそれなりの果実を得ようと、覚悟と期待を持って昭和に入るわけです。

男の子のお母様には申し訳ないのですが、そのうち男の子には髭が生えます。その頃になっても「お母さん、お母さん」と言っているようではちょっと困りものですよね。中学生になったら、ピューとどこかに行ってしまったきり帰ってこないくらいの勢いがあってほしい。

小学校のうちにしっかり育てて、中学高校になったら「さぁ行って来い!花咲かせてこい!」という形で、そういうイメージで昭和小学校に入れていらっしゃる方が多いと思います。

男の子の兄弟2人とも昭和に入ってきた子もいます。3人や4人兄弟で昭和に入られた方もいます。お姉ちゃんがいて弟や、お兄ちゃんがいて妹が、ということももちろんありますが 、男の子のご家庭はそれなりの思いで昭和小に入れています。ですから男の子同士はすごく仲がいいです。

20歳になってお酒が飲めるようになって、居酒屋に行って卒業生で集まる時に、何と校歌を歌って泣くというのです。昭和小学校の校歌を歌って、みんなで泣いちゃったそうです。

それから、30歳になって、「先生、同窓会やるから来てください。」って、学年で同窓会やるからと行ったら、なんと出席率98%でした。卒業生から愛される、そういう学校です。だから卒業式はみんなボロボロに泣きます。

人生の座標軸としても、私たちはここ昭和小学校を彼らの人生の起点として欲しいと思います。こども園や幼稚園や保育園の間って、「◯◯ちゃん」と呼ばれて、小学校に入ると自力で通学して、「◯◯さん」と呼ばれて、そういうところから初めて自分なりに考えて行動し始めます。

つまり社会性の始まりです。我々はそれぞれの軸となるようなものの考え方や日常の所作、行動を身につけて欲しいと考えています。

受験の話に戻しますと、中学受験もその先を見て選ぶということです。もちろんこれは小学校受験にも当てはまりますが、「受かった、落ちた」で一喜一憂しては勝利の女神は微笑みません。

中学校受験は1/3しか受からないと言いました。中学受験の塾はたくさん盛り上げてくれますが、夏過ぎてくるとだんだん上手くいかなくなってきます。みんなが勉強してくるからだんだん成績が下がってきてしまう。で、だいたい12月1月あたりに中学受験生は一度地獄を見ます。「このままだったら志望校を変えなければいけない・・・」という地獄です。

これは中学受験の話ですが、その時に「倍率が10倍でも受かる人はいるのだ!」というふうな強い思いを持って、「自分が受かるか落ちるかだけなのだ!」と、自分のこととして取り組んだ子にはやっぱり女神が微笑みます。

ところが周りの情報で右往左往して、どうしようどうしようとなっていたら、やっぱり女神は微笑みません。不思議なものです。小学校受験でも、面接をしている時に、緊張した面持ちのお顔と、恵比寿様のようなお顔で入って来られるかたと、いらっしゃいます。「ごくごく普通の何気ない1日だ。」ってなっておられるご家族は合格しています。本当に不思議なものです。

お子さんの受験で「もしダメだったら、落ちたらどうしよう・・・」と、ネガティブな話題になってしまう。それはご夫婦でどうぞお子さんのいないところでいくらでも言ってください。でもお子さんのいるところでは、「何だか分からないけど楽しい一日だったなぁ。」くらいにしていた方が、お子さんはいいパフォーマンスがでます。

いつも着ている服で行く。いつもと同じ行動パターンで行く。入試が近くなったら早起きした方がいいですね。「当たり前の何気ない一日が過ぎていって、知らない間に忘れちゃった!」くらいの方が上手く行きます。実は当たり前の1日がその日過ぎていったというぐらいの方がいいということです。

小学校の男子の受験に際しては、やっぱり受けたいと思う中学校が一番で、あくまでもご家庭の判断のもとに 担任が支えていきます。「学校の方で中学受験のフォローしてくださらないのですか?」というお宅も多いですけど、でも「6年生男子って話聞きますか?」っていうことです。

中学受験の塾という場所に行って、同じ目標を持つ仲間で切磋琢磨する方が実は彼らにとっては落ち着くのです。学校は学びの場であるとともに癒しの場です。仲間と過ごしたい場所で、仲間と戦うことはあまりしたくない訳です。彼らは意外と割り切っています。そういう意味で、学校の存在というものを捉えていただけると良いかと思います。


青木)今ちょうど塾の話がありましたけれども、高学年になってくると、塾に行ったり習い事したりというお子さんも増えてくると思います。もちろん学校は塾に関しては禁止されていらっしゃらないですよね。

富永先生)当校では塾や家庭教師は禁止でした。以前は。ところがですね、これもまた変な日付ですけれども、人見先生が亡くなったのが平成12年で、西暦でいうと2000年ですが、ここで大転換がありました。中高が突然「塾OK」 になったのです。実は校長が変わって「外部団体に所属することを許可する」という形で変わったのです。

中高が塾や家庭教師が禁止だったから、下の小学校も禁止だったのですが、中高が突然、塾や家庭教師OKになってしまったので、小学校もその時から塾も家庭教師もOKです。昔は禁止でしたから今もそう思っておられる方もいらっしゃいますが、今は違います。

学校生活について

青木)時代によっていろいろ学校教育との在り方も変わってきたりという中で、御校でも色々と変革があったりということだと思います。さて、宿題の量についてちょっと伺います。宿題の量はどんな感じで御校は出されていらっしゃいますか。

富永先生)例えば、皆様のお子さんはピアノのレッスンをされていますか?バレエのレッスンをされてらっしゃるお宅はいらっしゃいますか?サッカーは?

そういう時って、家でも練習しますよね。練習しないと上手くならないですよね。漢字も同じです。計算も同じです。特に2年生の時の九九がしっかり出来なかったら、もう掛け算だけじゃなく割り算もできなくなりますから。

お稽古をしなければできない事ってあります。漢字だって読むことだけでなく、書くことが小学校の学習課程の中で求められています。小学校の学習内容をきっちりやります。小学校では約1000文字の漢字を習いますが、止め跳ね払いや、音読み、訓読み、特殊読み、総画数なども理解することを求めています。

そういうところをやっていきますし、計算も中学受験問題をご覧になりますと、小かっこ中かっこ、大かっこくらいまで計算が入ります。いつも計算もしっかりできるようになるには練習が必要です。算数は数のお稽古なのです。ですから、やって鍛えていくという考え方が必要です。

宿題を多いと思うか少ないと思うかは色々ですが、私共は余計なことはやらない。身に付けることはしっかりやろうと考えています。次の学年に上がる時の必要なことをやるという認識で宿題を出しています。

塾や家庭教師が禁止だった昭和時代と比べると、かなり少ないです。昔は塾や家庭教師の代わりをしていたので相当宿題は出しました。今は基本的なことをきちんと身に付けられるように宿題を出しています。

田中先生)子どもたちに聞くと、だいたいちょっと頑張れば20分あれば終わるような事を宿題に出しています。学習に自分たちから向き合うようにしてほしいので、学習の習慣をつける役割で宿題を出しています。

4年生5年生ぐらいになると、「1年生の頃からこうやって宿題出してもらっていたから、今も私たちは自分から机に向かいます。」と言って、満足している子も多くいます。4年生になっても「宿題が大変だ!」って言っている子もいれば、1年生の時から「簡単です!」と言っている子もいます。

いろんな子もいますが、とにかく机に向かって少しの時間を勉強するという習慣をつけるために宿題を出しています。

富永先生)小学校で習うものというのは、一番の基本は基本的な生活習慣です。朝ちゃんと決められた時間に起きる。決められた行動で時間内に終わらせる。忘れ物をしないように日々の準備を心がける。丁寧な言葉遣いをする。きちんと挨拶をする。

そういったようなことをきっちりと身に付けて、それを社会に出た時でもいつでもしていけるように、まずその中の一つとして、机に向かう習慣をつけることです。つまり「やりたいことよりも、やらなければいけないことを先にやる」という習慣です。

ここで田植えの話をさせて下さい。田植えをされた経験がある方いらっしゃいますか?(参加者から手があがる)田植えをする時は、田んぼに水を張っていますよね。そこに稲を植えてそのまま育つかと言うと、1ヶ月ぐらいしたところで水をカラカラにします。 なぜだと思いますか?

これは5年生の社会科で習います。土の中の有害なガスを抜くためだと習います。メタンガスのようなガスを抜きます。

それともう一つ、農家の方に言わせると、実は水がなければ稲の根っこは枯れてしまいます。稲は枯れまいと必死になるのです。水を探すのです。根っこが水を探すのです。

つまり深く広く、稲の根っこが水を探します。そうしてある程度、根っこが伸びたところで水を入れてやれば、稲はグングン伸びますよね。より太い稲穂になっていきます。それが小学校とか中学校の時期です。だからやたらに物をあげてはいけないのですよ。

つまり勉強と部活の両立です。皆さん中学校の時に親とせめぎ合いはありませんでしたか?勉強と部活の両立とかそういうことです。

欲しいものをすぐあげるのではなくて、どうしてほしいのか、どうやったら手に入るのか、小遣い制でお金を貯めて手に入れるとか、喉から手が出るほど欲しいと思う気持ちをどうするか。

それとともに、「やりたいことを先にやるのではなくて、やらなければいけないことを終わらせてからやりたいことをやる。」という習慣を身につけていけば、どんどん伸びていく。そういう時期が小学校中学校の時期だと私どもは考えています。

青木)PTAのことについてお伺いします。御校のPTAのような組織はどのくらい大変でしょうか。お仕事なさっている方から、どのくらい大変なのかなということでご心配になられているようでご質問です。

富永先生)今、世の中ではPTAをものすごくマイナスのイメージで捉えておられるように思います。子どもの学校の手伝いを大変だと思うなら、どこの学校も行かない方がいいです。だって、子どものための学校に行くのに親が大変だと思ったら、どうでしょうか。

生き物は、親が子どものために必死になるのです。つばめを見てください。1日10回も餌をやっています。ですから、覚悟を持ってください。

これはどこに行っても、全国どこに行っても、子育てをしている間は、ご自分のことは後回しになります。これはしょうがないです。みなさんの親御さんも、皆そのようにしてくれていたのですから。

とはいえ、PTAはかなり楽になりました。働くママさんたちが増えました。母親の就業率は80%ぐらいです。そこの中で上手くバランスを取りながら皆さんされています。

私共はPTAではなくて父母会と呼んでいます。PTAはP=Parents(保護者)、T=Teacher(先生)、A=Association(組織)ですが、私どもはティーチャーが入っておらず、父母会です。

父母会でも就業率が高まっているという実情があるので、全員は来られないですが、来られないながらの参加の仕方もあるということで、業務に関しては、例えば学園祭のような時にはボランティアを募るという形で行っています。

できる方にしていただくといった形のやり方をしていますし、家でできることをちょっとやって加勢をするなどもあります。世の中不思議なもので、大変大変と思ったら大変ですけれども、何かその中でやろうかなと思ったらやれるものだと思っています。

「父母会報」という会報誌があって、その中に子どもの作文が載っているのですが、ある6年生の子がおばあちゃんのことを書いていました。おばあちゃんがいつも言っている言葉です。「目は臆病、手は頑丈・・・目は臆病で手は頑丈。」

これはどういう意味かと言うと、目で見たときには「こんな大変なことできるかな?」と思うけど、いざやってみたら、案外楽しかったとか、思ったより短い時間で済んだとか、誰かが一緒に手伝ってくれたとか、いろんな形で思ったより簡単にできたことの方が多かったという作文があったのですね。ですから、そこで子どもから学んだのは、やはり考え方一つだということです。

先輩たちはこなしているので、例えば昭和の先輩保護者の皆さんたちもこなしていることなので、そこはどうぞご心配なさらずにきて下さい。就業率が80%を超えている現場を見た上での現状となっているので、決して楽とは言えませんが、私たちが保護者に求めているのは「全員の親になって欲しい」ということです。

自分の子どもだけじゃなくて、昭和小学校全員の親になってほしい。その思いがあるので、父母会などのご負担は、例えば運動会のお手伝いとかそういうのはあるかもしれないけれども、昔々の噂として聞かれているものよりは、相当やることは少なくなっていると思います。

青木)ありがとうございます。学校に全部丸投げという保護者の方はちょっと良くないですよね。皆さんで、みんなの親御さんになるという気持ちが大事ということですね。

田中先生)とはいえ、先々の予定をきちっと4月の初めの時点で保護者の方にお伝えしています。例えば、「11月のいつ来てもらえますよ」とか「5月の何日に行事があります」とか、「その次の年の2月にこのことをやります」とか・・・。

新学期の4月の初めの時点でお伝えしますので、働いているお母様にとっては計画的にお休みを取ることができるようになっています。どうぞご安心していただきたいと思います。役員さんになられた場合は、イレギュラーな会合などが多少入ることもあります。

青木)先ほどからの男の子の話に戻ってしまいますが、実際のところ、どのような雰囲気の男の子が御校には多くいらっしゃるのか?というご質問です。個人差はあると思いますが、先生の目からご覧になられて、どういう男の子が多いか、お話しいただけますか。

富永先生)それはもう本当にいろいろです。こういうこと言うと拍子抜けされるかもしれませんが、男の子でも女の子でも、おとなしかった子が3年生4年生になってはっちゃけてみたりですね。男の子よりも女の子の落差の方が激しいようです。

何も喋れなかった女の子がもう6年生とか中学生になってみると、クラスで一番よく喋るという例をいくらでも見てきています。ですから、あてにならないのです。

私どもは性格でお子さんを測る、ということはしていません。いろんな子がいて当たり前です。学校は社会の縮図だと思っています。みんな違ってみんな良いのです。そういう考え方なので、「昭和小学校にはどういう子が多いですか?」というご質問が一番困ることです。

ですが、しいて言えばお節介さんが多いです。「世の光となろう」という学園目標があります。これがですね、「Be a Light to the World 」と英語で訳しています。Be the liget ではなくてBe a ligetです。たとえ大きな光じゃなくても、小さな光でいいから、誰かを照らせる人になってほしいという学園目標ですね。

つまり人の役に立って欲しいですし、人の役に立つ人になってほしい。言い方を変えれば、「誰かのために!」と思っている人になってほしいという考え方です。

比叡山延暦寺を建てた最澄も「一隅を照らす」という言葉を残しています。これに通じる考え方です。ですから、自分自身が光り輝く存在、皆さんの年齢にお子さんがなられた時に、大きな花になればいいのです。

でもその時に、誰かを照らす存在でもあって欲しい。そういう考え方のほうが友だちは増えますよ。人のためだと思っていたら、友だちが寄ってくるのですね。それが強いて言えば、豊かな人生に繋がると考えています。

入試について

青木)ありがとうございます。では、ここから少し入試のことについてお話を伺いたいと思います。まず、試験の際の月齢考査について、話をお聞かせください。

富永先生)昔はですね、受験番号を早く取るために、ずらっと正門前にお並びになっていたということがありましたが、そのことは今は全くありません。

願書が郵送になったということもありますが、4月2日生まれから翌年の4月1日生まれまで、全部誕生日順に並び変えます。その上で受験番号を付与しますので、だいたい同じような受験番号の方は誕生日が近いと思っていただいて結構です。

青木)大体同じぐらいの月齢のお子さんのグループで試験を受けるということですね。

富永先生)はい。誕生日順になっていますので、そういうことです。一般試験2日と3日の件について、これは募集要項では今年も特別入試が11月1日にあって、一般との人数はどのようになりますか?ということですが、人数については厳密に申し上げにくいところがあります。

というのは、どういう風にカウントするかということにもよるのですね。まず、こども園のかた、これは特急券です。先に入試を終えてしまいます。子ども園の方は別です。

それから特別入試のかたも、一般入試含めて1日〜3日の3回ともエントリー可能です。中抜けで11月1日と11月3日のエントリーも可能だし、11月2日と3日のエントリーも可能だし、何通りもエントリーの仕方があります。お一人のかたがどのようなエントリーをしているかによって、人数のカウントも変わりますので。

11月2日の合格といいましても、11月2日だけ受けて純粋に一回で合格のかたもいれば、11月1日の特別入試で不合格の後に2日で合格を取れたかたもいれば、入試の受け方によって色々混ざりますので、端的には言い切れないのです。

私どもは1日特別入試、つまり第一志望の日だけで合格者を全て終わらせることはしていません。11月2日からも11月3日からも同様に合格者が出ています。

ただし3日で合格されるかたの中には、1日と2日が不合格で、というかたも実はいます。ですから、それをどのようにカウントするかということにもよるのですが、純粋に言えば1日の合格者もいます。2日の合格者もいます。3日の合格者もいます。

数は均等割ですかと言われたら、その年の人数の動向によっても変わるので、また人の流れによっても変わるので。入試日に日曜日が間に挟まると、宗教のある学校さんの入試日なども色々あって、そこに左右されたりするので、なんとも言い難いですが、必ずどの日からも合格者を出していることは確かです。ですからどうぞあきらめないでください。

田中先生)お子さんって試験の時に緊張されるかもしれないですよね。1日目とか2日目とか緊張して、自分の実力が出せなかったけれども、3回目になってやっと自分のいつもの調子が出て合格をもらったというお子さんもいます。

1日と2日ダメでも3日目で良かったというお子さんもいますので、諦めないでほしいなと思います。3日間エントリーしていただいたほうが、お子さんのためにも安心かと思います。もし本校が第一志望の場合は、そのほうが良いのかと思います。

富永先生)それとですね。11月1日の入試については、今年の募集要項によってはまだ発表できないのですが、去年の例で言いますと、往復はがきを一旦出していただいて8月の終わりの説明会の登録をします。その説明会でしか11月1日特別入試の申し込み用紙をお渡ししないのです。

つまり7月の頭に往復はがきを出すか否かによって、11月1日に特別入試を受けられるかどうかが決まります。とりあえず先にエントリーしてください。受けるかどうかは、あと決めで結構ですから、まずエントリーしてください。7月にしておかないと、11月1日に受ける権利がないので、それだけはお願いします。

「1日目を申し込んでいたけど実際は受けなくて、2日目と3日目だけに来ました。」というかたも合格なさっています。「1日目と2日目もエントリーしていたけれど来ませんでした。そして3日目に受けました。」でも受かっていらっしゃるかたもいました。ですから、その時の出来具合がどうなのかということだけです。

「シングルマザーですが、ハンデありますか。」というお問い合わせもあります。何もありません。強いて言えば、経済的に授業料が納められるかどうかだけです。国籍も何も問題ありません。ただ、両親とも言葉が通じなければ困りますが、そうでなければまず大丈夫です。

青木)体操テストのことについてですけれども、体操テストに関しては綺麗な動きとか上手さが重視されるでしょうか?というご質問ですが、いかがでしょうか。

田中先生)私たちは完成したものを見たいのではありません。どんな試験になるかは分かりませんけれども、例えば平均台を渡るという試験があったとします。もし平均台がちょっと怖くても、渡ろうとするお子さんですね。

仮に途中で平均台から落っこちてしまっても、最後まで渡り切ろうとチャレンジする気持ちがあるお子さんたち、そういったお子さんを私たちは見たいなと思っています。

つまり、体操が綺麗に踊れるかどうかじゃなく、頑張ってみんなと楽しく体操しようとしているか、楽しんで体操しているか、などを見させて頂きたいと思っています。チャレンジ精神というか、楽しく皆でやるということですね。端的に言うと「伸びしろ」なんですね。そこを見ています。だって未完成で当たり前です。そういう前提です。

青木)試験に向けて、本日は年長さんのお父様やお母様もたくさんいらしてますが、入試に向けて日々の取り組みについて何かアドバイスをお願いいたします。

富永先生)では少し耳の痛い話もさせてください。覚悟はできていますか?ということです。小学校受験といえども、選抜試験です。そうなってくると、どこの私立小学校もそうですが、選抜である以上、受かる場合と落ちる場合があります。

我が子がもし受からなかった場合、女神が微笑まなかった場合の覚悟ができていますか?ということです。その覚悟ができないのなら受験はやめたほうがいいです。だって不幸になるだけですから。

しかし、今からお教室に通われているということは、受験のその先が見えているということですね。つまり、より良い子育ての為に受験について取り組み、そしてそこで、結果はともかくとして、うちはこれだけの果実をえられたのだ!というものを、来年や今年の11月過ぎてからの学びの中で、何かお子さんが得られた、またはお父様お母様が得られた、という思いを持って行く覚悟があるからこそやるわけですよね。でなければあの暑い夏を過ごせないですよ。あの灼熱の中。

実はこんなことがあったのです。2日3日の試験は、ご両親とお子さんと離れて過ごします。親御さんと離れた瞬間に「わあーっ」と泣き出した女児がいました。

収拾つかずに「どうしたの?」って聞いたら「おとといは◯◯小学校に行って、昨日は◯◯小学校に行って、今日は昭和で、もう私は疲れちゃった!」とお子さんが泣くのです。納得していないわけです。

つまり、説明と同意がなされていますか?ということです。お子さんに対して、説明と同意です。子どもが子どもなりに納得をしていなければ、やらされている間は苦痛でしかないのです。

昭和小学校で言えば、「池の鯉が可愛い」でも、「学園内にいる小人さんを見て可愛い」でもいいのです。他の学校でもそうです。やっぱり子どもなりにきちんと落とし込んで「僕(私)、頑張るね!」という言葉を、親が言わせるのではなくてお子さん自身から発しているかどうかですよね。

それともう一つ、親御さんは「選択と集中」です。親御さんは不安だから、あれもこれも色々やりがちですが、東大生の中でアンケートをとると、一番多いのは問題集一冊やり込むことです。一教科に問題集一冊です。

どこに何が載っていてなど、細かく覚えるくらい繰り返してやります。こうと決めたら軸足を決めてやることです。親御さんに求められるのは「選択と集中」です。何を軸にしようかと決めて、どこにベクトルを向けるかです。

それとともに親御さんは「我慢山」に登ってください。お子さんの前ではとにかく我慢です。ネガティブな発言をしてはまずいです。甘やかしではなくネガティブな発言をしない。夫婦喧嘩はどうぞお子さんのいないところでどうぞ。

だけどお子さんの前ではネガティブなことを言わないように我慢我慢です。やっぱり「楽しい一日だった!」と思うから、お子さんはパフォーマンスが出るわけです。

青木)「我慢山」ですね。ありがとうございます。では、少し英語についてお伺いしてよろしいでしょうか。

富永先生)今、昭和小では英語の授業を工夫しています。田中先生は音楽の先生ですが、英語もやっているのです。英語の先生が音楽の授業に来て、2ヶ国語で音楽の授業をやります。

田中先生)内容はこれまでの音楽の授業と変わらない楽しい音楽だけど、ときどき英語の指示が出たり、英語の歌を歌ったりという授業です。音楽、図工、体育に英語を取り入れています。週に5時間、英語と触れ合う授業があります。

時間割の授業数が増えた訳ではないのですが、音楽の時間が週に2時間あるうちの1時間、図工の2時間のうちの1時間、体育の2時間のうちの1時間を、英語科の教師が入り込んで一緒に行っています。

英語で音楽を学ぶ、英語で図工を学ぶと、いうように、「英語を学ぶ」のではなくて「英語で学ぶ」ということです。あくまでも英語は伝達の手段だという発想を持って行っております。今年の1年生からその活動が始まっています。

富永先生)今年は5月14日に動画配信、6月11日にも企画しておりますが、また従来と違う企画で考えておりますので、その都度ホームページでお知らせ申し上げます。もしよろしければエントリーをお願いします。

青木)ありがとうございます。本当に、先ほど富永先生も「我慢」とおっしゃいましたけども、ちょうど今、年長児の保護者のかたは、ここから夏休み過ぎるぐらいまでかなりしんどい時期になります。

「なかなか成績が上がらなくて」とお悩みの方もいらっしゃる中で、ここでブレないで頑張るということです。先生からもそのようなお話があったので、皆さん頑張って夏もしっかり頑張っていきましょう。私も全力でサポートし応援しますので、ご一緒に頑張ってまいりましょう。

あっという間の時間でしたけれども、本当にありがとうございました。
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昭和小学校の先生インタビューの記事はいかがでしたか?MBキッズカレッジでは、昭和女子大学附属昭和小学校合格にむけたサポートをしています。ぜひ一度、お教室にいらしてくださいね。