[学校訪問記]洗足学園小学校(2021.4.29)
中学受験の実績がスゴイ!上の中学高等学校からは今年、東大に現役10名合格!洗足学園小学校にお邪魔しました。

こんにちは、MBキッズカレッジ校長の青木みのりです。
私どもの教室は世田谷区用賀にあります。東急田園都市線で用賀という駅です。そこから電車で4つ目、溝の口から歩いて10分ほどにある洗足学園小学校。
ここは実に、ものすごい秀才たちが集まる小学校です。そしてその秀才たちは全員、中学受験を目指して研鑽を磨いています。
いや、本当にものすごい中学受験の実績のある学校です。実績のことばかりいうのもナンなんですが。
中学受験で難関校を目指しているご家庭の方は、ぜひ洗足学園小学校は一度ご覧になってみてください。
好きか嫌いかは好みが別れるでしょう。でも「ああ、難関校に入るお子さん(とご家庭)が集まっているというのは、こういうことなんだ!」と、感じるところがきっとあると思います。
高学年のクラスともなると、精鋭たちが揃って難問に挑戦している姿が、これが本当に素直にカッコいいんですよ。
コロナ禍における今回の訪問ではじっくりと中に入っての授業見学はできませんでした。密にならないようお互いが気をつけながら、教室窓の外から授業を拝見しました。
児童たちの授業の熱気は、廊下まで伝わってくるようでした・・・。
全員が受験に向かって真剣に己と向かいあい、難しい問題をバリバリと解いている児童たち。それはそれはもう、メラメラともえる闘志とワクワクとするような好奇心が透けて見えるかのような・・・。
洗足学園小学校に行く度に、そんなクラス全体の雰囲気を目の当たりにして、私はいつも惚れ惚れとノックアウトされて帰ってくることになるのです。
全員が中学受験をする学校
突然ですが、中学校受験はめちゃめちゃ過酷です。小学校高学年のお子さんが夜遅くまで塾で勉強します。
地方の公立出身の私は、小学生が毎日21時過ぎまで塾にいて、土日は朝から夜まで塾にいて、6年生にもなると朝ごはん以外はお家でご飯が一切食べられない(ご飯は塾で塾弁を食べる)という状況が、初めは信じられませんでした。
帰宅して22時、そこから宿題。お風呂に入って寝るのは深夜。それで翌日には朝8時には学校に行くって「何!?それ大人より過酷!」って驚いたものです。
中学受験はそれはそれは賛否両論あります。盛んなエリアとそうでないエリアで温度差もあります。
「子どもに勉強させてかわいそう」と感じる人。「鉄は熱いうちに打て!中学受験での学力は一生モノ!」と思う人。「中学までは地元の公立でのびのびでいいんじゃん?」って人。「中高の多感な時期だからこそ特色ある私学で学ばせたい」と思う人。そして「子どもは東大や一橋、慶應や早稲田、医学部進学を目指すための中高一貫にいかせたい」という人も。
いろいろです。
公立小であれば、いくら受験率が高いエリアであっても、必ずクラスの中に受験する子と、しない子が混在することになります。公立小学校で100パーセントの中学受験率ということは、まずないからです。
公立小の良いところはなんといっても多様性。子どもはいろんな考え方を持つ家庭のいろんな子と毎日学校生活します。素晴らしいことです。
しかしそんな中、中学受験を志した時に「受験しない子から無邪気に遊びに誘われる」あるいは「受験しない家庭の親御さんが、陰でチクチク批判的なことを言う)」ということがあります。これは中学受験する生徒と受験しない生徒が混在する場合に、まあ起こりがちな事象です。
この「起こりがちな、ちょっと困ること」のストレスなんて、普段だったら全く気にしなくていいんですよ。
・・・でもそれが、積もり積もって受験期には結構なストレスとなって、ただでさえピリピリしがちな中受親子を襲ってくることもあるようです。
洗足学園小学校のお子さんは、ほぼ全員が難関国立・私立中学校へ進学します。1年生で入学するときに、中学受験に向かう意思があるかどうかも確認されますし、保護者として家庭学習をしっかりサポートできますか?ということも意思確認されます。
洗足小に入ってくる子ども(と、ご家庭)は、1年生で入学時点から全員「中学受験に向けて全力で頑張る」という足並みが揃っているのです。
これは、指導する先生方にとっても、クラス運営上すごく良いでしょう。クラスの中に中受塾でバリバリ勉強している子と、全く勉強していない子が混在するという場合は、これはなかなかどうして・・・(以下略)
つまり、洗足学園小学校にいるお子さん(と、家庭)は全員中学受験に向かい、学校側は中学受験を肯定的に捉え、全力で子どもの中学受験をサポートします。中学受験は親子一体型なので、保護者へのサポートも手厚いです。
だからスゴイ実績があがるんだと言えばそうなんですが。この児童たちがスゴイのは、学校が終わった後もさらに塾に行っているということです!!(どこまで勉強するんだろう・・・)
朝の8時半から夕方3時くらいまで、学校で中学校受験レベルの授業をやるでしょ。その後塾でも中学受験レベルの問題やるでしょ。
学校教科書レベルの簡単な問題は、難関中学入試ではほぼ出ることはありませんから(出ても得点に差がつかない)、洗足学園小では中学受験の内容のオリジナルテキストを使って授業をどんどん進めます。
ニュートン算とかナントカ算とかカントカ算とか、大人でも唸るような問題ですよ。
これを聞くと「休む間もないじゃん、子どもだから勉強で疲れて大変そう」と思うかもしれませんけど、私が見る限り、これが授業を受けている児童たちの目がキラッキラしているんですよ。
「難しいことを理解するのが楽しくてしょうがない!」みたいなオーラを強く感じます。
そして、ガリガリ勉強ばっかりしているかというとそうでもなく、休み時間は広くて解放的な芝生の校庭で目一杯遊んでいます。メリハリのつけ方がとにかく上手だなあと感じます。
ということで、塾だけではなくて朝から夕方までの授業の中でもニュートン算とかナントカ算とか大人が唸るような難問をバリバリ解いているのですから・・・もうこんなの、「量」で比べると勝てっこないですよ(汗)
それにしても、クラスの半分以上が難関中学受験に行くということは生半可なことではありません。みんなが「中学受験頑張ろう!」という意識なので、クラスでも勉強することが当たり前のような環境です。
洗足学園小学校の「進路サポートルーム」は、子ども達が自由に使うことができます。ここには中学受験赤本がズラッと並び、中学受験を終えた卒業生達が残してくれたアドバイスもたっぷり閲覧できるようになっています。
塾の宿題で出た難しい問題を、休み時間に専科の先生に質問することもできるとのこと。
児童たちへの受験サポートも手厚いですが、保護者への受験サポートもこれまた手厚い!
塾の模試の成績を学校に相談することもできます。塾で成績が上がらなくて本人が塞いでいるときも、保護者は学校の先生に相談することができると伺いました。
進路相談だって、学校での普段の我が子の様子をよく見てくださっている担任の先生に「こっちの中学とあっちの中学、うちの子はどっちが合いますかね?」みたいな相談もできるってことですよね。
中学受験生からすると、パラダイスか・・・!という手厚さ。こういうサポートこそ、孤独になりがちな中学校受験の家庭には必要なんじゃないでしょうか。
だって、本当に中学受験は過酷ですよ(←2回目)。。私個人的には、小学校受験よりも大学受験よりも、圧倒的に中学受験の方が過酷だと思います。
もちろん大学受験も大変でしょう。でも本人自身が思春期を超えています。経済的な支援は別として、大学受験で親がやらなければいけないことは、そんなに多くはありません(子ども4人すべて東大理IIIに入れようと思ったら別)
思春期前の子どもと保護者とで挑む中学受験は、一筋縄では行きません。
プリントや宿題の管理、模試の段取りや塾弁の手配。勉強をしていると思って覗いてみたら、消しゴム切断やシャーペン分解・・・そして、やってもやっても上がらない成績・・・’中受沼’は一度足を踏み入れるとなかなか引き返せません。親御さんも必死です。
中学受験に向かう小学校(例えば、洗足学園、宝仙学園、国立学園など)では、こんな過酷な中学受験に、学校という温かい立場で手厚くサポートしてくれるのです。受験期の保護者にとって、どれだけ心強いことか。
塾とは違ったスタンスで、児童と家庭に寄り添ってくれる存在があるというのは、中学受験生を抱える家庭にとっては本当にありがたいことです。
洗足での具体的な中学受験サポートはまだまだあります。中学受験に向かう子どもがギスギスしないよう、受験期の児童の心によりそう道徳には特に力を入れてくださっています。
塾は偏差値で区切られる世界。だからこそ学校は心の教育を手厚くしているとのことでした。
3年生からの授業は、すべて専科の先生です。しつこいですが、中学受験の問題は小学校のレベルをはるかに超えて難しいですからね。
反面、英語教育についてはあまりアピールされていません。ここは特に中学受験4科入試では使いませんものね。その辺りも徹底しています。
どちらにせよ英語は難関中学に入った後にがっつり出来ますから、それはそれで「中学受験合格」という面では効率的です。
何から何まで、中学受験に向けて徹底しています。脱帽です。
ということで毎年の中学受験の結果は洗足学園小学校のホームページですべて閲覧することができます(→抜粋で書こうと思いましたが、スゴイ実績なのでやめました)ご興味ある方はご覧になってみてください。

洗足学園小学校の入試について
コロナ禍であっても、入試は例年通りと伺ってきました。(もちろん行動観察などの際には密にならないように厳重に配慮はされています)
入試内容は以下の4つ。
(1)事前の親子面接
(2)ペーパー(8〜9枚程度)
(3)運動機能テスト(グループで15分ほど)
(4)行動観察(40分ほど)
(1)の事前の親子面接は、9月下旬〜10月上旬くらいの中で、あらかじめ6日間ほど学校側から候補日を指定されるので、その中から希望日を出すパターンです。
洗足学園小学校をきちんと理解して入ってこられるのかな?というポイントは重要だと思います。面接の際にもきちんと熱意をアピールできると良いと思います。
「洗足学園小は、幼稚舎、慶応横浜初等部、暁星、筑波大学附属などそうそうたる小学校へを受ける精鋭のお子さんたちもこぞって受けにくる(から、入試のレベルが非常に高い)」と言われることもあるくらいですが、どうか洗足学園小のことをよく知った上で受験してくださいね。
入試の透明性は非常に高く、兄弟であろうと保護者が卒業生であろうと特に配慮はありません。下の5つに当てはまる子ども(家庭)で、かつ本人のテストの総合成績で合格が決まります。
洗足学園小学校が求める子と家庭
1)中受を視野に入れた家庭
2)様々な体験をしている子
3)知的好奇心と考える習慣のある子
4)子どもの家庭学習に責任を持てる家庭
5)協調性と思いやりの心を持つ子
「子どもの家庭学習に責任を持てる家庭」ですよ!例えば、洗足小では宿題も多いのですが、その丸付けは親御さんの仕事です。
「宿題の丸付けは親御さんの仕事」というのには中学受験に向けて明確な理由(メリット)が2つあって、「親御さんがいまの子どもの理解度合を知ることができる」そして「宿題を通じて子どもとコミュニケーションが取れる」ということだからです。
「子どもの家庭学習に責任を持てる家庭」というところがクリアできていれば、シングル家庭でも外国籍でも関係なく、全く問題ないとのことです。
入試関連で少し注意点が必要なのは、附属幼稚園からの内部進学について。今年から幼稚園年少の定員が、今までの約半分に減らされました。
洗足学園小学校の2021年入試結果(2020年秋開催)一般入試では、出願者数は男女合わせて679名。男女合わせて79名の入学ということでしたから、かなりの狭き門です。
小学校から入るのが狭き門なので、中学受験を視野に入れ洗足学園小学校に入るべく幼稚園から入園を熱望される方もいらっしゃるのですが、幼稚園に合格して入ったからといって小学校にそのまま上がれるわけではありません。
内部入試においても2021年入試結果(2020年秋開催)では、出願者数は男女合わせて50名→合格者数は31名です。半数とまでは言いませんが、かなり絞られますね。
実際の入試問題も拝見しましたが、やはり応用系の問題です。発問は1回のみ。その1回の指示がよく聞かないとわからない指示となっている問題です。
例えば、一見すると「しりとり」のような絵柄のルックスの問題でも、しりとりではなく「音の数が一つずつ増えていくものを繋げる」だとか。
「エ!?しりとりじゃないの!?」という感じの問題。これはお子さんによっては早合点して点を全て落としちゃうだろうなあ・・・いろんな問題に慣れ、しっかりと練習していかないとなかなか難しい問題です。

黒板ではなく大型プロジェクタ2台での授業!
洗足学園小学校は昨年教室を改修して、教室の前から黒板が消えました!
「ちょ・・・黒板がない!」というのはかなりのインパクトでした。正確には教室の前から横に黒板が移動していて、教室の前面(児童が向かって授業を受ける方向)には真っ白な白い壁がドドーンと。
そこに大型プロジェクター2台で授業をします。大きく教科書を映したり、みんなの意見を映し出したりしていました。これが非常に見やすいですし、わかりやすい!
昨年のコロナ禍で3月から休校になった時にもすぐの対応で、4月からは双方向オンライン授業がすぐに始まったそうです。もちろん授業では児童全員一人一台のタブレットを使います。
入学式の翌日から、朝、制服に着替えてZOOMの前に座り、ラジオ体操をして午前中に授業3コマ。午後は宿題や課題を行い、それをオンラインでアップして、、、という、昨年の段階で考えられうる最高レベルのクオリティ。
6月からの分散投稿・時差登校が始まっても、コロナが心配で投稿しない生徒にはオンラインで授業配信。2学期からの通常授業が始まった時にもカリキュラム上の遅れはなかったとのことです。
このスピーディーな学校側の対応は、子どもがまだ幼いからこそ家庭との連携がないと実現しません。
洗足学園小は、かねてよりICT化を進めていた下地があった上に、「子どもの家庭学習に責任を持つ」という意識のあるご家庭ばかりですから、オンライン授業における家庭でのフォロー体制もできています。だから自宅学習中もスムーズにオンライン授業に移行できたのだと思います。
最後に洗足学園らしいことをもう一つ付け加えると、オーケストラ活動は外せません。
音楽大学がすぐお隣にあるので、小学生も本格的なオーケストラに入団して、音大の先生がたからご指導を受けることができます。
当教室から洗足小に入ったお子さんたちも洗足学園小のオーケストラに入団して「とても楽しい!」と教えてくれました。音楽を通じて、ハーモニーを合わせることの楽しさや、みんなで曲を仕上げていく活動がとても楽しいようです。
学校見学を終えて、青空にはためく鯉のぼりを眺めながら、「今年の秋の受験も、きっと洗足小からご縁をいただけるように頑張るぞ!」と思いも新たに溝の口を後にしました。
お子さんがまだ未就学児で、ゆくゆくは中学受験で難関校を目指すというお子さんはぜひ、洗足学園小学校をチェックしてみてくださいね。
お子さんが小学校で過ごす膨大な時間の環境を、難関校合格のために整えることができます。
洗足学園中学校は、難関国立・私立中学受験に向けてベストな選択肢だと思います。

