[学校訪問記]森村学園幼稚園・初等部(2021.4.16)
こんにちは、お受験(幼稚園・小学校)専門家の青木みのりです。
本日は森村学園幼稚園、初等部の学校説明会に参加してきました。
コロナ禍であることを考慮し、授業の見学は叶いませんでしたが、園長先生や校長先生から森村学園の教育についてしっかりとお話を伺ってきました。

自然たっぷり!のびのび過ごす3年間
とにかく印象深かったのは、一貫教育の中で非常に伸びやかに子どもたちが過ごしているということです。
広大な敷地の中に大きな森があって、日当たりの良い緑あふれる豊かな緑の中で、たくさんの植物や生き物と触れ合いながら知的好奇心を伸ばしています。
これは都会ではなかなか見ることのできない貴重な光景です。
森村学園幼稚園では非認知能力を大切に育てる中で、子供が自ら遊び込んでいく力を含まれているのだなと思いました。
校訓である「親切・正直・勤勉」を根っこにして、7つの非認知能力(協調性・コミュニケーション力・思いやり・努力・好奇心・主体的な行動・理解力)を育みます。
これが初等部に上がってから学習で身につく認知能力へと繋がります。
一貫教育の最大の魅力は「長いスパンで子供の成長に寄り添うことができる」という点にあると私は思います。
一貫校でない場合は、幼稚園の3年間、そして小学校の6年、中学3年、高校3年と、それぞれ独立した学校で過ごします。
森村学園のように私立一貫校の良さは、何といっても「長いスパンでブレる事なく、一貫した教育が受けられる」こと。
保護者も子どもも安心できる環境の中で、のびやかに過ごせるというのが最大の魅力ですね。
非認知能力育成への手厚い取り組みと充実した施設
森村学園の一貫教育のスタート地点でもある幼稚園では、「ルーブリック」と呼ばれる5段階の評価基準をもとに、 非認知能力の7つの力を教師がどれだけ導けたかという制度があります。
これが非認知能力の育成に確実な成果が上がっているとのこと。
施設面では、日当たりの良い広い園庭はもちろんのこと、とっても広くて明るい立派な体育館もあります。
この体育館の下には一年中使える温水プールがあって、週に1回水泳教室が行われているようです。
幼稚園では朝の8時から夜の18時までお預かりもあるようで・・・その充実の内容が驚きでした!
というのも、インターナショナル・ランゲージハウスによる「英語の先生と一緒に、学園内で広々とした森遊びが出来る」というなんとも贅沢な環境!ステキすぎませんか!?
木の陰からひょっこりムーミンが出てきそうな森の中で過ごせるって、こどもたちにとっても保護者にとっても嬉しいですよね。これが学園内の中なのですから、安全安心な環境で過ごせます。
課外活動で体操教室やプール教室などもあり、降園後も心と体をしっかりと鍛える活動が経験できます。
水泳や英語の習い事を新たにご家庭でやる必要がないほど充実した内容ですね。
学園の安全性については、もちろん守衛さんがしっかり守ってくださいますし、各所に監視カメラや緊急時の警察連絡システムも完備されています。

突出した言語技術教育(ランゲージアーツ)
森村学園といえば言語技術教育(ランゲージアーツ)がとても有名ですね。ここは私も非常に興味深い分野なので、お話を聞く私の耳もダンボになりそうでした。
ことばを大切に育てるため、英語遊びはもちろんのこと、母国語教育もしっかりとサポートしてくださいます。
普段、私も教室でたくさんの子どもたちと接していますが「自分の言葉で、自分の考えをわかりやすくお話する」ということは、なかなか子どもにとっては難しいのです。
お母様がたからしても小さい子を育てていると、忙しさからゆっくり丁寧に会話することが難しいということもあるのだと思います。ついついお話をショートカットしてしまうことがあるかもしれません。
よっぽど意識していないと、子どもが「ママ、あれ!(取って)」と言っただけで、何かモノを取ってあげたりしてしまうことも・・・あるかもしれません。
しっかりした言葉とフレーズは、毎日の会話で身につくものです。「ママ、お茶!」って言われたら「は〜い」ってお茶を出さずに、「私は喉が乾いたからお茶をください、って言おうね」みたいなことです。これ、分かっていてもなかなか難しいですよね。
ご家庭でも省略した会話がデフォルトになっていると、幼稚園に入った時にも言葉による他者(お友達や先生)とのコミュニケーションが難しくなってきます。
「ママ!お茶!」でお茶が出てくると思っているお子さんは、幼稚園でも「先生、お茶!」って言いますね。なんなら小学校1年生になっても「先生!お茶!」ってなりますよね。
これは子どもが悪いのではなくて、「私は喉が乾いたから、お茶をください」というのが正しい言葉使いだと知らないから(あるいは、そういう言葉を使っていないから)だと思うのです。
10歳の壁を超えたときに、「思考を論理的に組み立てて、相手が理解できるようにわかりやすく表現する」ということができるようになるには、こういった幼児期からの積み重ねが大切なんですね。
忙しい中でもできる範囲で良いので、普段から会話を省略することなく、子どもが自分の気持ちを言葉で表現できるように接していくことが大切だなあと再認識しました。
そして「読み聞かせの大切さ」についても伺ってきました。
ただ単に絵本の読み聞かせを親子で楽しむことも大切ですが、それだけでなく、読み聞かせの後に「こぶたさんはどこに隠れたかな?」「こぶたさんはどう思ったと思う?」というように、絵本の内容に関係する質問(声かけ)を上手にすることで、子供の会話能力が磨かれます。
今日からよろしければ、読み聞かせの後に「上手な質問」を取り入れてやってみてください。
幼稚園では、働くお母様に少しでも力になれるようにと、放課後お預かりに加えて、給食も少しずつ取り入れておられるようです。(現在は年中と年長で、週に2回お弁当給食があります。年少のうちは食べるスピードや食べられるものにもまだ個人差があるため、お弁当が中心とのことです)
とにかく大きな森の大自然の中で、ゆったりのびのび遊んで学ぶ3年間というのは非常に貴重だなあと思いました。
幼稚園の入試については、10月15日から願書配布、11月1日から3日にかけて考査があります。
入試の内容は、自由遊び・運動・生活習慣・会話・読み聞かせ・手遊びなど。お話がしっかりできるかどうかということを練習しておくと良いと思います。
親子面接もあるので、保護者との関係も面接会場では見られていると意識して、普段から温かい会話のある親子関係を築けると良いですね。
3年保育の年少さんは40人の募集です。幼稚園では年少さんからマスクでの生活になるので、入試の時からマスクの練習にも慣れておくと良いと伺いました。
森村学園初等部の教育
さて、初等部の方では、幼稚園で培った非認知能力をベースに、学習を通じて認知能力を伸ばしていく教育が行われています。
昨今では、私立公立問わずにほとんどの学校が英語とICT教育にも力を入れていますが、森村学園でも1年生から週1回、4年生からは2分割クラスに分けての英語教育があります。
英語は学校内だけで、別途の英語の習い事をご家庭ですることなく一定のレベルまでに引き上げられるようです。すごい!
ICT環境についても、全クラスに電子黒板は完備、一人1台のi-padは当然のことながら、学校でもしっかりと管理してくださいます。
学校がきちんと管理してくれるってありがたい!だって、私が思うにネットリテラシーって小学生にとってはナカナカ難しいと思うんですよ。
i-padを導入するなら、ある程度学校が統率をとってしっかり管理しないと、子どもはあっという間にネットの魑魅魍魎の世界に紛れ込んでしまいますから。→ここに対してはご心配な保護者もきっと多かったことでしょう。
でも(私立小の中でももちろん多少の差はあるとは思いますが)、それでも私が知る限りの学校さんはみなコロナ禍でのICT化スピードはめっちゃくちゃ早かったです。対応が素早かった。
私立小の良いところは「学校の方針に従います」という意思確認をも含む小学校入試を受けて入学してくるわけで、保護者には学校に対する信頼感がベースとしてあるわけです。
学校が「コロナでの休校中はZOOMを使ってクラスルームを行います。授業は映像授業でこんな風に見てくださいね!」という方針を出したら、保護者の足並みもスピードも家庭でのフォローも素早かったわけです。
公立小の良いところでもある「いろんな家庭のいろんな子がいる多様性(いろんな考え方の保護者がいる)」という環境だと、今回のコロナ禍のような緊急事態の際にも、なかなかICT化は進まない(進みにくかった)ということがあったのかなあと思います。
ちょっと話が逸れましたが、森村学園でもロイロノートやグーグルクラスルームを使っての学びも高いレベルで進んでいるなと感じました。もちろん校内は全て、体育館にまでWi-fi環境が整っています。

入試について
小学校のアドミッションポリシーは、「自分のことは自分でやろうとする子、人の話を聞ける子、人の気持ちがわかる子」
こういうお子さんを森村学園は求めているということです。そう考えてみると行動観察も重視されているはずですね。
実際に差がつくのはペーパーで、とにかく基本問題を落とさないことが重要です。
お話の記憶は、ちょっと問題文が長くても対応できるように(言語技術教育が有名な森村だからこそかもしれませんが)長いお話をしっかり聞いて理解する練習をしましょう。
お話の記憶の力を養うには、ペーパーなどの問題集だけでなく、色んなお話を読み聞かせて、その後でお話の内容を質問するという習慣をご家庭でも身につけておくと良いかと思います。
巧緻性のテストは、長い行程を一通り説明されてから、その通りに記憶して作業するような個人作業が出ます。
ただ単に工作を作って「楽しいね!」ということではなくて、先生の指示(お話)をしっかり聞くということが、行動観察の大きな練習となります。
聞いている時の姿勢や態度も、注意して練習しておくと良いでしょう。
ペーパーテストでは黒のクーピーを使用します。筆圧が弱いお子さんはしっかりと筆記具を持てるように練習しておきましょう。
今年の入試も、集団での制作は難しいようなので、非接触型の少人数でのグループ活動になる予定とのことです。
もちろん今はコロナ禍なので、入試はマスク着用で行う予定とのことです。初めてのお友達と仲良く色々と会話をしたり、一緒に活動ができるかどうかを練習しておきましょう。
集団での活動の時に、リーダーシップを取ることは大いに結構ですが、稀にお友達に命令するような口調でいってしまうお子さんがいます。
「(お友達に)あなたはこれやって」「私はコレをやるから、あなたはコレね」など、命令系のきつい口調になってしまうお子さんは注意が必要です。
言葉遣いはすぐには治りませんので、長い時間をかけて練習していきましょう。
田園都市線つくし野より徒歩5分という立地ながら、都内からも大勢のお子さんが通っておられます。なんと一番遠い所からは熱海からも通って来られているそうです。それだけ魅力のある学校ということですね。
人気の高い森村学園ですから、初等部の入試倍率もなかなかのものです。新1年生は120名の募集で、400人近く志願があります。
森村学園のあの豊かな自然を実際にご覧いただけると良いのですが、北欧の森のようなのびのびとした自然の中で、しっかりとした学力形成を目指す森村の教育を是非受けさせたいという保護者の方には、是非オススメしたい小学校です。

