[願書の書き方シリーズ]子どもの長所と短所
こんにちは。幼児教室MBキッズカレッジ校長、青木みのりです。
都内近郊では、私立幼稚園・私立小学校の入試が10月〜11月ごろにかけて行われます。この本番半年前の5〜6月ごろから、幼児教室では「願書・面接」の準備が本格化します。
お通いの幼児教室があれば、おそらく室長先生が願書のアドバイスや添削をしてくださると思います。
書店に行けば、いわゆるお受験本にも「願書の書き方」や「面接の受けかた」が載っているでしょう。
今日はその「願書の書き方」の中で、よくご質問を受ける「子どもの長所と短所」について、わかりやすく記事にしたいと思います!

「我が子」のことを何と表記する?
まず、願書での共通言語をお話ししましょう。願書で「お子さんの長所と短所は何ですか?」とか「お子さんの性格をお書きください」ときたら・・・
ご自分のお子さんのことは「娘・息子」あるいは「子ども」と書きます。
例えば
「うちの花子の長所は・・・(以下略)」と書いたら良いのか
「私たちのこどもの太郎の長所は・・・」と書いたら良いのか
はたまた「うちの子の長所は・・・」と書いたら良いのか?
答えは「娘の長所は・・・」「息子の長所は・・・」あるいは「子どもの長所は・・・」でOKです。
もちろん「うちの子」と書いても「うちの太郎」と書いても間違いではないのですが、倍率が出るような人気の幼稚園や有名私立小学校を受ける場合には若干の違和感があるように思います。
また、ご自分のことを主語にするとき「私たちは・・・」「うちは・・・」と書くより「私どもは・・・」と書いた方が良いと思います。
例えば「私どもは、娘が思いやりのある穏やかな子に育つことを願い・・・(以下略)」のような感じですね。
「私たちは・・・」や「我が家では・・・」あるいは「うちでは・・・」でも間違いではないので、校風や願書の内容によってはマイナスにならないこともあります。
ただし伝統を重んじる学校や、説明会がほぼ紺スーツで埋まるような雰囲気の学校に向けて願書を書くときは、ちょっとフランクすぎるような感じがします。(あくまでお受験系幼児教室の校長としての感覚ですが)

長所を書くときの注意点
ふだん謙遜しがちな人ほど、改まってお子さんの長所を書くとなるとペンが進みにくいかもしれません。慣れてしまえばスラスラ書けますが、あまりよく書きすぎて鼻についてしまうようではマイナスです。
よくある長所パターンとしては
「集中力がある」「好奇心がある」「明るくいつも元気」「優しく思いやりがある」の4つ。
願書指導していても、これらの長所は本当に頻出です。
しつこいようですが、親御さんがあげる長所としては本当によく出てきます。つまり、その、実はあまり印象に残らないかもしれません。試験官=読み手としても、短期間に数百人の願書を読みますので・・・。
誤解のないようにお伝えしますが、この長所自体はとても良いのですよ。そして大切なことを言います。
「印象に残るかどうかを決めるのに大切なのはそのあと」です。
その長所を具体的に、日常で過ごすお子さんの様子として情景が浮かぶように書いてください。
普段、お子さんを見ていて
どうして’集中力がある’と思ったのですか?
なにをしているとき’好奇心がある’と思いましたか?
どんなときに’明るくいつも元気’だと思っていますか?
なぜ’優しく思いやりがある’と感じているのですか?
ということです。
例えば幼稚園受験であれば
息子は好奇心がとても強く、多くのことに興味があります。初めてのことも何でもやってみようとする積極性があり、児童館などでは泥遊びや手形アートなど、手や体がベタベタになることも厭わず喜んで挑戦しています。
とか。
「泥遊びや手形アートなど、手や体がベタベタになることも厭わず喜んで挑戦」あたりで情景が目に浮かびますよね。
小学校受験だと
娘は優しく思いやりがあります。最近弟が生まれましたが、野菜を潰して離乳食を作り食べさせたり、弟が眠るまでぐりとぐらの絵本を読んであげたりしています。
などでしょうか。
「野菜を潰して離乳食を作り食べさせたり、ぐりとぐらの絵本を読んであげたり」あたりで微笑ましい情景が目に浮かびませんか?
我が子、我が家ならではの情景をイメージしていただけるように、具体的に書きましょう。
ただし欄の大きさに制限があります。ダラダラ書くのではなく端的に、枠の大きさに即した文字数で書きましょう。

短所を書くときの注意点
短所をズバリ書いてしまうと印象が悪くなります。
例えば幼稚園受験でいうと
「息子は乱暴で、気に入らないことがあればすぐに叩いたり蹴ったりします」などはどうでしょうか。
(・・・これは流石にオブラートに包んであげるほうが良いでしょう)
短所を書くときに必ず気をつけて欲しいことは「短所をどう克服しようと努めているか」まで書くことです。
短所を書きっぱなしにしないということです。必ず、「その短所について家庭ではどう考えていて、どう対処しているか」というところに着地させましょう。
例えば、先ほどの「息子は乱暴で〜」の場合は
「息子は感情のコントロールを学んでいる最中です。気に入らないことがあったときには感情的になることもありますが、人や物に対して感情をぶつけたときには目を見て厳しく諭しています。そして、そのつど気持ちを言葉で表せられるように根気よく言い聞かせています」
・・・のような感じですね。
例文はあくまで一つの例ですが、試験官はそのご家庭がどのようなスタンスで子育てしているかを知りたいと思っています。
そしてそのスタンスが学校や園と同じ方向性を向いているご家庭と縁を結びたいと思っています。
まとめ
願書で「お子さんの長所と短所」や「お子さんの性格」を問われたときには
1)娘、息子、私どもと書く
2)長所は具体的に簡潔に書く
3)短所は「どう克服しようとしているか」も書く
もちろん丁寧な文字で書くことは基本中の基本です。頑張ってくださいね!


