大学入試改革と小学校受験

大学入試改革を視野に入れた学歴イメージが必要
皆さんご存知の通り、2020年に大学入試改革が行われます。
このブログの読者は小さいお子さんを育てている保護者の方も多いと思います。お子さんは今から10年~15年後くらいに大学入学されるご年齢でしょうか。
きっとその頃にはすっかり新しい大学入試も定着してきていることでしょう。
各大学は「時代のニーズにあった優秀な人材を育てる」ということで、今や入試の方法も大きく変ってきています。
昭和の時代に大学受験を経験した私からすると、令和の時代の大学入試は本当に「ドラえもんの未来の世界」の入試のようです(笑)。
私は共通一次世代、多くのママたちはセンター入試世代かなと思います。今回の大学入試改革を見据えながら、皆様のお子さんたちをどう育てたら良いのかを考えてみました。
オドロキの「新○○○○○入試」!
ママ世代にもきっと衝撃的かもしれませんが、大学入試の世界では「計算が正確に早くできる」とか、「一つでも多くの公式を覚えて数額を解く」とか、「世界史や日本史を暗記する」とか
そういうことだけで合格を勝ち取ることは難しくなってきています。
例えば私の母校でもあるお茶の水女子大ではAO入試に当たる「新フンボルト入試」という入試形態が行われています。
私も初めはびっくりしましたが、図書館で入試を受けるんですよ!
インターネットや文献書物も使い放題という状況の中で「簡単には出せない難しい問題を、自分なりに考えてレポートにまとめて提出」するのです。
もちろん図書館ですから、知らない英単語も調べられます。難しい計算もPCでいくらでもできますね。
大学入試はもはや、記憶とか暗記とかそういう所ではない部分での判定がされているということなのでしょう。
このようなAO入試は、私を含め保護者世代にはあまり馴染みがないかもしれません。いわゆる学校推薦などの「推薦入試」とは全く別のものです。
国立大学協会でも、推薦・AO入試などによる入学者の割合を全体の3割にまで引き上げるという目標を打ち出しています。
このように入試が変わるということは、明らかに「自分の頭で考えて(思考力)、自分の言葉で表現して(表現力)、周りの人と協力しながら(コミュニケーション力)困難な問題に立ち向かう」という能力が重視されてきている現れだと思います。
実社会でもすでに、その大きな波はきていると思います。ビジネスの現場でその波をリアルに感じている保護者の方も多いことでしょう。
では、大きく変わる大学入試を見据えて、また、グローバルな社会の中で将来活躍できる大人になるためにはどのように幼児期を過ごせば良いのでしょうか?

幼児期に身につけるべき力 ①聞く力
大学入試で問われる「思考力、表現力、コミュニケーション力」は、一朝一夕には身につきません。付け焼き刃(一夜漬け)が効かない分野です。
思考力をつけるには、頭の使い方が身についていると良いですね。小学校で習う計算問題の反復練習や、漢字の書き取り練習なども良いトレーニングになります。
つまり「頭の筋トレ」「頭の基礎体力向上」です。
ただし、幼児期から平仮名の書き取りや計算問題をすることは(本人がしたがる場合は覗いて)あまりお勧めしません。
ひらがなの書き取りを3歳で1年間四苦八苦して覚えたとしても、どっちみち6歳になればみんな覚えられます。数字の計算式から成り立つ計算問題をたくさんといても、小学校低学年のうちにいずれ追いつかれてしまいます。
それらを苦労して3歳や4歳でやるよりも「聞き取る力」や「図形力」を伸ばすほうが年齢的には適していると考えます。
キーワードは「聞く力」と「図形力」
聞く力がないと、学校で先生のお話が聞けません。聞いているようで頭の中で違うことを考えているようだと、授業はちっとも頭に入ってきません。
「聞く」ということは「集中して聞く」ということです。集中してお話を聞くというトレーニングは、ぜひ幼児期に身につけておきたい力なのです。
聞く力のトレーニングは、例えば小学校受験では「おはなしの記憶」という形で訓練します。4分~5分のお話を聞いて、後から質問に答えるというものです。
もちろん小学校受験をしないお子さんでも、「聞く力」は「絵本の読み聞かせ」で養うことができます。
ただし、夜寝る前のリラックスタイムでの読み聞かせや、お話の内容を楽しむための読み聞かせとは少しやり方が違います。
聞く力のトレーニングをするときは、お話の読み方を「一定のスピードで」「抑揚をつけずに」「1回だけ」と気をつけて読んでみてください。
そして物語を読んだら、その後で色々質問をしてみてください。物語に出てきた人物の名前や出来事など。
あくまでも「聞く力」のトレーニングですから、普段の読み聞かせの楽しみ方とは別物としてやってみてくださいね。
幼児期に身につけるべき力 ②図形力
図形のセンス(図形力)も同じく、幼少期に身につけたい力です。タングラムやパターンブロック、カタミノなどの知育玩具を使って、形に慣れ親しんでおくこと。これが後々大事になってくるのです。
図形のセンスは積み木のようにして遊びながら身につけるのが一番良いのですが、パターンブロックや三角パズルは、ぜひタスクカードを使ってみてください。補助線が見えるようになる感覚がつかめると思います。
三角と三角をどう組み合わせたらひし形になるのか、とか。
六角形を作るには、何をどう組み合わせたら良いのか、とか。
この辺のセンスのある子は、数学の図形分野が得意分野になります。感覚が伴った経験をたくさんすることで、図形センスを磨くことができると考えられています。
土日にパパも一緒に楽しめると良いですね。レゴブロックやマグフォーマーも空間認知能力を養うにはもってこいの知育玩具です。
さて、図形センスを養うことができるレゴブロックはとても良い教具なのですが、2つ問題があります。
大々的に部屋が散らかってしまうことと
片付け忘れて踏むと、マキビシのごとく大変痛いということです。
幼小受験専門家:青木みのり(MBキッズカレッジ校長)profileはこちら

