[学校訪問記]洗足学園小学校

中学受験に特化した小学校
こんにちは!幼稚園・小学校受験専門家の青木みのりです。私たちの幼児教室MBキッズカレッジ用賀校から毎年ご縁をいただいている洗足学園小学校。
今年も入試説明会と授業見学に行ってまいりました!
中学受験に特化した小学校で、毎年生徒の過半数が最難関中学校へと合格・進学される超進学校という学校なのです。なにせ難関中学への進学率がダントツなのです。
月刊プレジデントなどにも詳しく載っていますので、どのくらい実績がすごいかはここでは割愛します。
公立小学校から中学受験をする場合、3年生の3学期からのタイミングで通塾が始まります。
中学受験塾では、まずは勉強の癖付け(勉強への心構え、姿勢)からスタートです。ノートの取り方、質問の仕方、問題への取り組み方など。受験勉強が本格化するまでの基礎の部分ですね。
ところが洗足学園小学校の場合、子どもたちは未就学児のうちに勉強の癖付けができている状態で、かつ高いIQを持っているところから1年生生活がスタートします。
勉強が低学年のうちは徹底的に基礎力をつけます。漢字テストや計算テストはどんどん進みます。宿題の量もなかなか多いです。
入学してホッとしたのも束の間、うっかりしているとあっという間についていけなくなるほどのスピード感。
学校生活の中で、子どもの宿題の管理やテストの間違い直し、忘れ物の管理など保護者が家庭学習のサポートをしっかり行う必要があります。(これはなかなか大変なことだと思います)
入試の時点で、保護者面接ではお子さんの勉強サポートや受験サポートが家庭内でもきちんとできるかどうかの意思を確認されます。
難関中学校に進学しようと思ったら、当たり前のことかもしれませんが、お子さんの教育を学校へ任せっきりでは完結しません。
家庭学習をきちんと行う基盤が整ったご家庭かどうかということを、入試でしっかり見られます。
つまり洗足学園小学校のお子さんたちはほぼ全員が全員、中学受験での難関校を狙って未就学児のころから走り出している集団と言えます。
授業のペースはとても早く先取りです。1年生の3学期には2年生の内容に入り、どんどん前倒しで進みます。
そして6年生になってまもなく、全ての小学校の範囲を終えます。6年生の2学期からは本格的に中学受験の問題を中心に徹底的に演習を重ねます。

公立小学校からの中学受験は・・・?
(1)受験しない友達に引きずられることがある
公立小学校の場合、いくら中学受験率の高い学区であっても、100%の児童全員が全員、中学受験するという学校はないでしょう。
受験する子も多いけど、受験しない子もいる。そのような環境の中で、まだまだ気持ちが幼い子どもは、楽なほう楽しいほうに行きたがります。
ついつい「受験しない子に気持ちが引きずられる」ことも出てくるのです。
塾の通学路の公園で受験生ではないクラスの友達に見つかってしまい「お〜い!一緒にポケモンやろうぜ!」との誘惑を、見事に断ち切って行けるだけの鉄の意志をもった小学生だとよいのですが・・・(^-^)そりゃ10歳かそこらの子どもであれば遊びたいですよね。
(2)塾で習うことと学校の授業で習うことの難易度が違いすぎる
ご存知の通り、中学受験塾で学んでいる問題と公立小学校で学んでいる問題の難易度はものすごく違います。
だからと言って、公立小学校で塾のテキストを出して勉強しようにも、どうしても公立小学校の中ではおおっぴらに塾の勉強はできません。
原則として学校には授業に関係のないものを持ってきてはいけないし、受験しない子への配慮もあるのかもしれません。
「受験勉強は、夕方からと週末に進学塾でやる」というのが鉄則です。つまり朝8:30〜夕方15:30くらいまでの間は、中学校受験に出てくる高度な問題は一切やれません。
全員が中学受験をする私立小学校
先からお伝えしている通り、洗足学園小学校の高学年さんは中学受験に向けた勉強も学校で行います。
塾でやるような難しい高度な内容を、朝から学校で教えてくれる環境です。
「難関私立中レベルの長文読解」とか「難関私立中レベルの特殊算」の授業が行われたりしています。
教室に中学受験の赤本が普通においてあります。
洗足学園小学校の授業公開にてその様子を実際に見ましたが、正直なところ「昼間の時間もフルで中学受験の勉強して、夜も塾でさらに勉強する。これでは学習時間も、量も質も、全てにおいて難関校受験に圧倒的に有利だ」と思ってしまいました。
授業を受ける生徒たちも真剣そのもの。だからこそ、生徒の半数以上が御三家や早慶をはじめ渋渋、広尾などの難関中学へ合格するんですね。
(↑かなり地アタマの良い子でも、なかなかどうしてしっかり勉強しなきゃ入れません、この辺のレベルの中学校になると)
中学受験を視野に入れて私立小を受験させる保護者の皆さんですから、子どもの学習や勉強、中学受験に対する意識は非常に高いです。
笑い話のようですが「ねえねえ、○○ちゃんって、豊島岡受けるんだって!」「え?トシマオカ?へ〜。それどこにある学校?」みたいな話にはなりません。(いや、なるかもしれませんが、ならないでしょうね)
全員が中学受験する親。お互い心の痛みや不安が分かるので、希望校や合否についても詮索しない暗黙のルールがあるようです。

中学校も今や神奈川御三家と言われる超進学校
洗足学園中学校というと、今やフェリスに並ぶくらいの難易度になっているほどの女子中高一貫校です。
洗足学園小学校の6年生男子は全員外部受験になりますが、6年生女子はまず洗足学園中学校への内部進学テストを受けます。
ここで洗足学園中学校に合格すると、その合格したパスポートを持ったまま更に外部中学にチャレンジできるのです。
思いっきり桜蔭や女子学院や早慶、渋渋、豊島岡にチャレンジできる。もしダメでも洗足学園中学校には合格しているので、そこに進学できます。
洗足学園高等学校(卒業生235名)の大学進学実績は、2019年3月の結果を抜粋すると・・・
東大 7名(現役6名、既卒1名)
一橋 7名(現役7名)
東工大 7名(現役7名)
慶應 87名(現役86名、既卒1名)
早稲田 94名(現役92名、既卒2名)
という結果。進学校としては素晴らしい実績ですね。

洗足学園小学校の試験傾向
小学校入学するときの試験についてもペーパー難易度が非常に高く、思考力がしっかり身についていないと全く手が出ないような応用問題が出て来ます。
出題が1回発問なのは当たり前ですが、四方観察や鏡など左右の感覚を伴う問題(回転や地図移動など)についても、しっかりと頭の中でイメージ化できるように練習しましょう。
点図形なども頻出ですが、ただ単に「点図形を写しましょう」ではなく、鏡にして写したり、90度回転させて写したりと難易度が高くても出来るように練習しましょう。スピードが早いので、素早く丁寧に行う練習も必要です。
置き換えの問題も非常に複雑です。注意深く素早く計算する力がないと難しいでしょう。
対策としては年中のうちに基礎問題は全てしっかりマスター、年長になってからは応用問題に取り組みつつしっかりと実力を養っておきましょう。
なお、行動観察においても非常に細かくチェックされます。
洗足学園小学校を受けにくる子であれは殆どのお子さんが通塾してしっかり準備してきていますが、それでもふざけたり小競り合いがあったりもするようです。
「これは試験で、今日は学校に遊びに来たのではない」ということを肝に命じて、試験に向かうようにしましょう。

