[開催レポート]サレジアン国際学園目黒星美小学校 増田先生のお話会

こんにちは、MBキッズカレッジ校長の青木みのりです。

MBキッズカレッジでは、私立小学校受験をお考えのご家庭に向けて、私立小学校の先生をお招きするお話会を開催しています。

昨日は、サレジアン国際学園目黒星美小学校より入試広報部長の増田先生をお招きし、特別セミナーを実施しました。

「合格のその先を見据える“育ち”の連続性」や「心の原風景を育てる学校選び」など、保護者の方々に深く響くお話をいただきました。


小学校受験は“幸せへの願い”

セミナー冒頭、増田先生は小学校受験の本質についてこう語られました。

保護者の皆さんが小学校受験を考える理由は、とてもシンプルです。“この子に幸せになってほしい”という願いなんです。

私も同じ思いで、日々子どもたちと向き合っています。


増田先生のお話には、子どもたちへと注がれる深い愛情が端々に溢れていました。

発達心理学の観点からは、「何歳になったらこうなる」といった自然成長の側面ももちろん存在します。

しかし、そこに教育的なアプローチを加えることで、子どもの可能性はさらに大きく広がっていきます。

子どもたちは、置かれている環境によって大きく伸びていきます。

だからこそ、保護者にとっては“今、子どもにどんな環境を選んであげられるか”が極めて重要であり、小学校受験はその選択の第一歩だと思います。


「心の原風景」を育む学校選び

続いて先生は、「人は幼少期の“原風景”から、人生の価値観の土台を築いていく」とのお話をされました。

私自身も、夏になるとセミ取りをしたり縁側で寝転んだりした子ども時代の記憶がよみがえります。

こうした体験は、大人になってからの“選択”に無意識の影響を与えています。その記憶によって、私たちは今でも何かを選択したり、選択しなかったりするのです。

幼少期〜小学校時代の過ごしかたというのは、価値観の源泉になっていると思うんですね。

小学校の6年間は学力をつける場所であると同時に、“心の原風景”を育てる大切な時間であってほしいと思います。


聞いている私も、昔の懐かしい記憶が思い出されるようなお話でした。

小学校受験は、「環境を選ぶ受験」であり、「子どもの育ち方を選ぶ受験」でもあります。

たくさんある学校のなかから、「この学校に通わせたい!」と思える教育環境を選べることは、保護者にとってとても幸せで、素晴らしいことだと感じます。

もちろん、その学校からご縁をいただくために、就学前にさまざまなトレーニングを重ねることも、子どもにとって大変有意義な経験になるでしょう。

きちんと挨拶をすること
椅子に座って先生の話を聞くこと
自分の気持ちを言葉にして人に伝えること

これらは入試のためのみならず、お子さんたちが小学校に入学したとき困らないようにするために、とても大切なことだと思います。


幼稚園・保育園と小学校の大きな違いとは?

子どもたちの生活は、幼稚園・保育園から小学校へと進む中で、大きく変化します。

増田先生からは、園生活と小学校生活の違いについても語っていただきました。とてもわかりやすかったので、以下にまとめてみました。

(1)トイレも“自分で判断”の生活へ

一般的に保育園や幼稚園では、子どもたちは自分のタイミングで自由にトイレに行ったり、保育者からの声かけでトイレに行くことが多いと思います。

一方、小学校では時間割に沿った生活になるため、「休み時間にトイレに行く」という判断と行動が求められます。

休み時間にトイレに行くタイミングを逃すと、次の休み時間まで行けないこともありますね。

(2)柔軟な空間から“自分の席”へ

幼稚園や保育園では、「椅子を持って集まろう」「片付けてリトミックしよう」など、椅子や机の配置も柔軟です。

しかし、小学校に入ると自分の机と椅子が割り当てられ、席替えまでその場所がある程度、固定されることが一般的です。

「自分専用の席がある」というのは、園生活から小学校生活に入ってきた子どもたちにとって、最初は不思議なことかもしれませんね。

(3)静けさと集中が求められる授業時間

にぎやかで楽しい幼稚園・保育園の雰囲気から、小学生になると授業中に静かに先生や友達の話を聞くことも求められるようになります。

もちろん小学校でもワイワイ活発に行う授業もあると思いますが、この「授業中の静けさのレベルの違い」は、入学後の子どもたちにとって大きなギャップとなることもあるようです。

(4)遊び中心から規律へ

幼稚園や保育園では子どもたちの自主性を大切にした柔軟なスケジュールが組まれていることが多いですよね。

園生活では遊びを中心とした自由な活動を通じて、子どもたちは心身の発達を遂げていきます。

一方、小学校では教科教育を通じて基礎的な学習や生活の習慣を身につけるというのが目的になります。

時間割に沿って規則的な生活があり、集団行動を伴う授業中には規律が求められます。

(5)「評価」の始まり

幼稚園や保育園では、子どもの成長や活動の過程を重視しているため、テストや通知表などで数字的な評価はされないのが一般的です。

ところが小学校になったら評価があります。

小学校生活では漢字や計算の小テストもあるでしょうし、通知表でも「よくできる」「できる」「がんばりましょう」のような評価があるのが一般的だと思います。

こういった評価のあるなしが、園生活と小学校生活の一番大きな違いかもしれません。


これらのことを鑑みると「なぜ小一プロブレムというのが起こるのか?」というのは、なんとなく分かるような気がします。

何も準備しないで、ひたすらに「小学生になるの楽しみだね」とだけ、ずっと言ってきたとしたら・・・

入学後にいきなり「静かにしましょう」「あなたはここに座ってください」「ここではこうしますよ」「トイレには休み時間に行きましょう」となると、きっと子どもも動けなくなりますよね。

私立小学校に入学を考えている方々は、園生活と小学校の間に幼児教室に通うという期間を設けている方が多いです。これはかなり就学の準備になっていると思います。

幼児教室というのは、お子さんに受験勉強を教えることだけではありません。

園生活から小学校生活へと入っていく子どもたちにとって大きなギャップを解消すべく、さまざまなことを生活習慣の中で行っているところなのです。


おわりに|信頼し合える学校とのご縁を大切に

小学校受験は、合格がゴールではありません。

その後の6年間、あるいは12年間をどう過ごし、どんな価値観を育てていくか――その“始まり”です。

学校と家庭が互いに価値観を共有し、手を取り合いながら子どもを育てていく関係性こそが、子どもの健やかな育ちを支える土台になります。

私たちMBキッズカレッジは、これからもその“出会いと育ち”をつなぐ架け橋となれるよう、心を込めてサポートしてまいります。

皆さまが心から信頼できる学校とご縁を結ばれますように。


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