[学校訪問記]トキワ松学園小学校(2024.1.19)

こんにちは、幼稚園・小学校受験のための幼児教室、MBキッズカレッジ校長の青木みのりです。先日は目黒区にありますトキワ松学園小学校へお邪魔してきました。

目黒区の碑文谷という都心の立地。学園は交通量の多い環七や目黒通りから少し入った落ち着いた静かな場所にあります。碑文谷警察署のすぐ裏手ということも、何かあった時に安心ですね。

トキワ松学園小学校は共学で男女ほぼ半々の人数です。同じ敷地内にある中学高等学校は女子校となるため、男子は全員中学校で外部に出ることになります。大学は学校法人トキワ松学園の系列として、横浜美術大学があります。

校舎の地下にはおしゃれなカフェテリアも備わっていて、そこには何ともカラフルで可愛い巨大なクマのオブジェが!こちらは横浜美術大学の学生のかたの作品だそうです。明るくポップでインパクト大!

毎年トキワ松学園小学校へ伺うときには、明るいカフェテリアのオブジェを見るのがとても楽しみな瞬間です。

このカフェテリアには購買部(売店)もあって、学用品や軽食を売っています。カフェテリアは主に中高生や保護者が集まるスペースとして主に使われているようですが、小学生はお弁当を持ってくることができなかった日などにこの購買部でパンなどを買うことができるそうです。

地下のカフェテリア(ポップで可愛い!)

健康・感謝・親切・努力

さて、トキワ松学園小学校の教育目標は「健康・感謝・親切・努力」です。みなさんご存知のように、この4つは小学生の健やかな成長にとても大切なことですよね。


心身ともに健康であることはすべての活動の基本となりますし、感謝の心や親切心を持つことは、人間関係を豊かにする上でもとても重要なことです。

そして学習や生活において、努力や頑張る力を鍛えることもとても大切です。粘り強くがんばり、課題を克服する努力をすることを小学校のうちに身につけることは、大きくなった時に仕事や学問で成功するための力となります。

この「健康・感謝・親切・努力」という教育目標を、トキワ松学園小学校の特別授業にて、脳科学の視点からお医者様(学園に通うお子さんのいる保護者の方だそうです)が解説してくださったというお話がとても興味深かったのでお伝えします。

まずは「健康」、自分で自分の機嫌を取ることができる状態が土台にきます。

ピラミッドの2段目には「感謝・親切」が乗ります。周りの方との関係の中で、思いやり、親切にすることで承認欲求が満たされます。

そして最後にピラミッドの頂点に「努力」が乗ります。努力をして掴んだ社会的な成功は、自己実現欲求を満たします。

これはすごい発見!お話をきいていて目から鱗でした。学校の教育目標は、脳科学の点からも理にかなっているのですね!

何よりもまず健康が全てにおいての土台となり、小学校生活のなかで心と身体を健やかに保つことが重要ということですよね。


セロトニンは心身をリラックスさせ、精神を安定させる神経伝達物質ということから「幸せホルモン」とも呼ばれているそうです。心と身体が健やかでいるからこそ、自分で自分の機嫌が取れるというわけです。

そして、その上に感謝と親切。人は人とのつながりのなかで生活し、互いに認め認められることで安心できます。他人に感謝し、思いやり、そして親切にすることは、回り回って自分にも返ってきます。

愛情深い対人関係や身近な人たちとの触れ合いを通じて、オキシトシンで満たされ、心が穏やかに満足するのだと思います。

その上で、努力です。今、教育業界でもパワーワードとなっている「非認知能力」のなかでも、「がんばる力・やり抜く力=努力」は、社会的に成功をするために必要な能力とされていますね。

弛まぬ努力で、諦めずに最後までやり切る力というのは、幼い子どもたちにとっては難しいことかもしれませんが、それを温かくサポートしてくださる環境がトキワ松学園小学校にはあります。

学校パンフレットの「健康・感謝・親切・努力」のイラスト

少人数制で手厚い

1学年46人で2クラス。1クラスの人数は23人ほど。一人一人に目が行き届き、きめ細やかな教育ができるのがトキワ松学園小学校です。

少人数だからこそ先生のケアも手厚く、クラスで発表がある時でも一人一人に発言の場がしっかり回ってきます。

校長の百合岡先生がおっしゃるには「(子どもたちにとっての)安心感をとても大切にしています。安心感があるからこそ、‘ぼくは(私は)ここにいていいんだ!‘と学校生活を楽しめるし、頑張ることができるのです」とのこと。

この安心感は卒業生にも脈々と受け継がれ、トキワ松学園はいつでも戻ってきて良い「ホーム」のような場所だと伺いました。

学園のすべてのお子さんだけでなく保護者、卒業生、教職員のみなさんも「トキワ松ファミリー」として、それぞれみんな「学校が大好き!」というオーラをとても感じます。

実際に授業も見学させていただきましたが、「どの子も主役!」という感じで、全員が生き生きと楽しそうに授業に参加していました。音楽の授業でリコーダー合奏を拝見しましたが、本当にどの子も楽しそうにしているのです。

先生たちもピアノやアコースティックギターで子どもたちと一緒に楽しそうに演奏していらっしゃいました。音楽室にはとてもほっこりするピースフルな時間が流れていました。

授業だけでなく休み時間には寒さに負けず、元気に校庭で走り回る子どもたち。小学校6年間を家族のように過ごすから、男女共にとても仲が良いそうです。


校庭で遊ぶ子どもたちを見ていると、校長先生からのサプライズで弊塾卒業生のお子さんたちと会うことができました!

「先生、学校すごく楽しいよ!」と教えてくれたYくん。いま縄跳びをがんばっているようで、走り飛びを披露してくれました。お預かりしていた5歳のときからすると、ずいぶん背も伸びてお兄さんになったような気がします。

Yくんといえば、とにかく海の生き物が大好きで魚に詳しいお子さんでした。トキワ松学園小学校は、あの有名な魚類学者のさかなクンともご縁があるようで、さかなクンの講演会も何度か開催されていると伺っています。

さかなクンの楽しいお魚の話は、きっとYくんにとって心から楽しい時間となったと思います。Yくんもトキワ松で好きなことをとことん追求して、元気に大きくなってほしいです。

好きなことの追求といえば、トキワ松学園小学校はいろんなコンテストや大会にも熱心に取り組んでいらっしゃいます。俳人でもあり、俳句集も出版されていらっしゃった前校長の栗林先生は、俳句を取り入れた授業が印象的で、「伊藤園お〜いお茶」の俳句大会にもよく入賞されていました。

百合岡校長先生は演劇に造詣が深く、校長特別授業では演劇のメソッドを取り入れた「劇遊び」という活動をご指導されているとのことです。

これからきっとトキワ松のお子さんたちは劇遊びを通じて、子どもたちの表現力や想像力・発想力がこれからも豊かに育まれることでしょう。

土の校庭&アスレチック

入試情報

昨年2023年秋に行われた、2024年度入試では、志願者数は男子82名、女子58名の合計140名だったとのことで、これは過去8年間のうち、昨年度に次いで2番目に多かったとのことです。

140名の志願者のうち、男子24名、女子25名が入学予定とのこと。倍率ということでいうと、男子はおよそ3.5倍、女子はおよそ2.3倍ということになるでしょうか。

受験辞退者も少なく、歩留まりがよかったことから、男女共に第一希望で受験した志願者が多かったようです。

目黒区碑文谷という立地のよさ(東急東横線の都立大学駅から徒歩8分)と、少人数制であたたかみのある校風、中学校に向けての進学の幅が広がっていることなども踏まえて、トキワ松学園小学校の人気はますます上がってきているように感じています。

トキワ松学園は中学高校が女子校となるため、男子は全員、外部の中学校へ出なければいけません。中学受験をめざして小学校ではのびのびと楽しく、そして希望する中学校に向けて勉強もがんばるという雰囲気です。

中学受験にも協力的な学校ですので、のびのび楽しい小学校生活と中学校受験を両立させたい男子にとっては、とても魅力的な学校ですね。


女子においては内部推薦もありつつ、優秀な成績をとって特待生としてトキワ松学園中学校へと進学することもできます。一方で女子の外部受験も学校としても応援するスタンスをとっているので、男子のように外部受験もできる柔軟な進路が広がっています。

中学校進学の幅が広がったことも、女子の人気が上がってきている要因なのかなと思いました。


曲線が美しい校舎エントランス

さて、トキワ松学園小学校の入試は「保護者面接」と「子どもの考査」で行われます。

保護者面接は10月19日(土)または10月26日(土)のいずれかを選択して行われます。こちらは保護者のみの面接ですので、お子さんを連れて行かないようにしましょう。

面接は、「学校とご家庭は子育ての仲間」という視点で、子どものために連携・協力できるかどうかを確認するための面接です。お仕事などご事情がある場合は父母どちらかでもよいとのことですが、できれば両親2人で行くと良いでしょう。

当然のことながら、トキワ松学園小学校の方針や雰囲気をよく理解していることは大前提です。「我が家もトキワ松ファミリーの一員になりたい!」という気持ちで面接に臨めるとよいですね。


子どもの考査は11月1日または2日です。それぞれ午前の回、午後の回があるので、合計4回の考査があるということです。当日は子どもの考査のみで、保護者は付き添いとして行くことになります。

実際の入試問題も拝見しましたが、ペーパーでは難易度の高い奇問は出てきません。一見、難しそうに見える問題でも、丁寧に進めていけばわかる問題が出ているように思います。

問題ができる、できない以前に、あきらめずにやろうとしている姿勢があるかどうかを見られているのだと思います。

行動観察においては、集団での運動や遊びも出題されます。ルールを守って楽しく遊んだり、先生のお話を聞いて行動したりする(集まる、並ぶ、片付けるなど)ことを見られます。

試験官の先生がたは、あくまでもお子さんの頑張っているところや良いところを複数の目で見つけながら試験を行なっているとのことで、減点方式で落とすための試験というより、加点方式で見てくださるような雰囲気を感じます。(←そういうところもトキワ松学園小学校のやさしさを感じます)

とはいえ、先生のお話を聞かずにおしゃべりしたりふざけてしまったり、あるいはルールを無視してわがままにふるまったりすると、それはよくありませんね。

いずれにせよ、子どもたちが自分らしさをのびのび出せるように心身のゆとりをもって入試に臨むことが大切です。それには幼稚園や保育園での集団生活の中で培われる基本的な生活習慣が身についていること、そしてご家庭では絵本の読み聞かせをしたり、豊かな自然との触れ合いを多く持てたりするようにしましょう。

トキワ松学園小学校の入試対策はMBキッズカレッジヘ