[学校訪問記]品川翔英小学校(2020.2.9)

2020年、小野学園小学校から品川翔英小学校へと校名が変わります

こんにちは、MBキッズカレッジ校長の青木みのりです。幼児教室で幼稚園や小学校受験の指導をしながら、地アタマのいい子どもたちに育てるお手伝いをしています。


小学校選びは環境選び。子どもの気質や発達にあう幼稚園や小学校を選ぶことが大切だと考えています。そのためにも、各学校に足しげく通って特徴や校風、施設などの情報をアップデートしています。


さて、今日は品川大井町の丘の上にある小野学園小学校改め品川翔英小学校へお邪魔致しました。


土曜日でしたが子どもたちは午前中授業があったようです。土曜日がお休みであることが多い私立小の中で、さすが授業数の多い品川翔英さんらしいなと思っていました。

小野学園小学校からリニューアル!品川翔英小学校

今まで小野学園は幼稚園と小学校が共学で、中高が女子校でした。数年前より時代に合わせた改革を進めていて、今年より中高も男女共学となりました。


これにより、いよいよ2020年から新しく幼稚園〜高校まで男女共学の学校となり、品川翔英小学校として生まれ変わったのです。


制服も生まれ変わります。紺色ベースで機能的。夏はポロシャツスタイルもあるようです。週に5〜6回ある学校生活ですので、制服があるととても助かりますね。


大井町の小高い丘の上にある日当たりの良い立地。天然芝のグリーンがみずみずしく映える校庭と、可動式床の温水プール完備。冬でも雨でも一年中プールに入れます。


品川翔英小学校の中で私が一番好きなスポットは、正面入ってまっすぐ進んだところにある噴水です。明るくて爽やかな気分になるので、きっとパワースポットなのかもしれません。


宗教はありません。系列の大学もありません。


幼稚園は男女140名の定員に対しておよそ300人ほどの受験生が集まります。2020年度入試結果によると、小学校は男女40名の定員に対して合計3回行われる試験で、のべ209名の受験者が挑みました。


品川翔英小学校を第一希望にして11月1日午前に受けたお子さんの数は、定員30人に対して61名です。半数以上の子が合格をいただけない計算です。現実はなかなか厳しいですね。


品川翔英のように中学受験に向かっていく受験小は、都内近郊の小学校受験に関心の高い保護者以外では全国的には名前があまり知られていないこともあり、「知る人ぞ知る」的な存在でもあります。


しかし「大学受験が不安定>大学付属中学校の人気が上がる>大学付属中学校の難易度が上がる>中学受験が年々熾烈に>中学受験小の人気が上がる」


という流れもあり、小学校受験業界において中学受験私立小の人気は確実に上がってきています。


「5〜6歳の入試だから大したことないだろう」と舐めてかかっていては厳しい結果を迎えることとなります。

こんな素敵な噴水が迎えてくれます

中学校受験に特化する受験小学校

さて、品川翔英小学校の大きな特徴は何と言っても「中学受験に特化した小学校」ということでしょう。

中学受験に力を入れている私立小学校の良さはいろいろあります。メリットを3つ挙げるとすれば

1)授業進度が早く、高学年になると中学受験の演習が学校でできる
2)子どもの日常をよく知る担任の先生に進路相談が気軽にできる
3)クラス全員が中学受験のする環境なので、モチベーションが保ちやすい


反対にデメリットはというと

1)勉強がハード
2)学費+高学年では塾代もかかる
3)通学時間がかかる

でしょうか。

高学年ともなると、学校からそのまま制服で塾にいけるかどうかも大きなポイントだと思います。

ちなみに都内近郊には中学受験の進路指導が充実している私立小学校がいくつかあります。受験小学校として有名なところを10上げてみました。()は略称と所在地、50音順です。

国立学園小学校(くにたち/国立市)
国本小学校(くにもと/世田谷区)
淑徳小学校(しゅくとく/板橋区)
品川翔英小学校(しょうえい/品川区)
聖徳学園小学校(しょうとく/三鷹市)
精華小学校(せいか/横浜市)
洗足学園小学校(せんぞく/川崎市)
東京都市大学付属小学校(とししょう/世田谷区)
トキワ松学園小学校(ときわまつ/目黒区)
文教大学付属小学校(ぶんきょう/大田区)
宝仙学園小学校(ほうせん/中野区)
目黒星美小学校(めぐろせいび/目黒区)

10のつもりが12ありました。。。


洗足学園小学校はダントツの中学受験進学校としての成績ですが、正直なところ働く家庭にはハードルが高いのも事実。アフタースクールなし、給食なしです。


専業主婦ママ(あるいは、仕事をしていても子どもの学校と塾と勉強を完全に第一優先にできるご家庭)と学校が中学受験合格というところに向けてフルコミットしているからこそ、洗足学園小学校の合格実績なのだと思います。


一方、品川翔英はアフタースクール完備。給食こそありませんがお弁当給食もあります。そのアフタースクールには「放課後にワンストップで中学受験塾の内容をやろうと思っているのでは?」というくらいの学校側の本気の勢いを感じました。


低学年では学校の放課後に勉強の補習。高学年になると、アフタースクールでそのまま中学受験塾の内容が学べる。


小学校ワンストップで中学受験塾の内容までできれば、ものすごい人気になりそう。共稼ぎ家庭で中学受験しようというご家庭に対してのサポートとしては万全になりますからね。


学校内にコンビニもあるとのことで、これ、もし放課後にパンや軽食を買ってそのまま中学受験の勉強!みたいなことができるとなると、つまり・・・

塾弁がいらない・・・?
塾送迎もいらない・・・?
学校から塾へ行く時間がショートカットできる!!

(中学受験をさせたい共稼ぎ家庭の「不便」が解決できれば、すごい人気校になると予想)


このように、中学受験を少しでも有利に運ぶには、お住まいのエリアから通いやすいところにある受験小学校を見学に行ってみてください。


というと「そんな、いきなり行って場違いじゃないかしら」と尻込みされる方も多いのですが・・・しかし私立小学校というところは、見学に来られた保護者に対してもものすごく親切に丁寧にご対応いただけるところです。


見学会や説明会でのホスピタリティは国立小や区立小の比ではありません。また、当然のことながら国立小や公立小で中受サポートは一切ありません。


本当にぜひ気軽に、私立小学校へと足を運んでみてください。


一つだけお願いがあるとすれば、少なくともあちらは各校とも温かくお迎えしてくれますので、見学者としても「客として見にきてやったぞ」ではなく「お邪魔します。ぜひ見せてくださいね」という温かい気持ちでお願いします。

学校訪問は、あたたかい気持ちで訪問してください

気になる試験問題は・・・?

小学校受験は、出題がテスターによる口頭での発問なので、いわゆる問題用紙というものがありません。ペーパーテストの形式をとっていても、子どもたちが書くための解答用紙はあるけれど、問題用紙は配られないのですね。


したがって正式な過去問を入手することがなかなか難しく、お受験幼児教室の先生にとっては、毎年、出題された試験問題を調査してまとめる、ということも大切な仕事となっています。


情報公開を積極的にされている学校さんの場合は、「昨年の入試ではこのような問題が出ました」と教えていただけることがあります。


また、入試終わりのお子さんたちに教室に立ち寄っていただいて「どんな問題が出ましたか?」とヒアリングしたりもします。入試問題を収集するのもなかなか大変なんです(^^)


書店で売られている「○○学園小学校 過去問題集」は、大手の幼児教室が試験を受け終わったお子さんから詳細に渡って聞き取りをして作られている、いわば「あくまでもこんな問題が出たのかな?」をまとめたものだったりするんですね。


実際の試験問題を学校がホームページなどで公式に発表するのもとても稀なことです。ペーパーだけでなく行動観察や個別テスト、親御さんの面接などもあるので、詳細を全て公開することもなかなか難しいのだと思います。


さて、前置きが長くなりました。品川翔英小学校に伺ってきたお話によると、入試は「ペーパー」「行動観察」「運動」「面接」ということでした。割合としては、ペーパーと行動観察でほぼ75%くらいの点数。運動が15%、面接が10%くらいの配点のようです。


ペーパーは実際の問題を拝見しましたが、、、いや、結構難しい。われわれ大人はできますよ。でも図形(折り紙の切り絵)などはかなり難しいですね、大人でも解くのに難儀しそうです。


このくらいのレベル(折り紙をどのように切ると左端のようになるか、という問題)

4歳、5歳、6歳 小学校の勉強ができる子になる問題集(実務教育出版)より

これは一例ですが、このくらいのレベルの図形問題がサクサクできる子になるには、具体物(折り紙とはさみを使って実際に切って見る)でかなり練習を積んで、ペーパーでもかなり練習を積んで、という段階を踏まないとできませんね。


指示行動もなかなか指示が細かいです。例えば

1)サイズや色の違う用紙を数種類と、色違いのクリアファイルを数種類を用意。
2)「○○色のクリアファイルに、○○の色の紙を、このように折って入れましょう」と1回だけ言われる
3)言われた通りにできるかな?

というような問題が出ます。これ、指示が3つありますよね。クリアファイルの色指示、紙の色指示、折り方の指示。


この3つを間違えずにできて、かつ、作業中の態度(おしゃべり、座る姿勢、肘をつく、隣の子をキョロキョロ見る、あくびする、先生や隣の子に話しかける・・・などなど)も見られています。


作業中の態度については、日頃から気をつけていないと素が出ます。子どもは普段やっている通りにしかできないからです。


日頃、足を開いて座る子は試験中にも足を開きます。
日頃、猫背の子は試験中も猫背です。
日頃、保育園や幼稚園の先生にしゃべっている通りの接し方で試験官に接します。


ああ、これが幼児の受験の難しいところ。ノンペーパーの難しいところです。

これからの品川翔英小学校

ご担当の先生にお伺いしたところ、品川翔英小学校が求めている子どもとは

1)自分のことは自分でできる子
2)自分を大切にする子
3)友達を大切にする子
4)人の話をしっかり聞ける子

ということです。


翻訳しますと

1)子どもが脱いだ服を親御さんが畳んだり、洋服や靴の着脱を手伝ったりしていませんか?
2)自分の気持ちや要求を、お友達や先生に上手に伝えることができますか?
3)ワガママ言わずに、譲り合ったりすることができますか?
4)大人が話しているところに割って入ったりしていませんか?

ということでもあります。


例えば、お教室の先生と親御さんが何か大切なことを話していたとします。子どもにとっては大人の会話を待つのはつまらないし、自分に注目してもらいたいと言う思いもあって「ねえ、ねえ」と話に割って入ります。


場面としては微笑ましいですし、幼児にとっては自然なことかもしれません。


が、受験小学校としては、精神的にも頭脳的にも体力的にも実年齢より進んでいる子を求める傾向があります。なぜならば、中学受験では遊びたい気持ちを我慢してやりきる力が絶対に必要だからです。


幼児の頃からガマン強さ、やりきる力、自分を律する力など、いわゆる非認知能力が高いお子さんを入学させて、6年間でしっかり教育して難関中学校に送り出すというのが、ある意味、受験小学校としての生命線とも言えるからかもしれません。


5〜6歳の幼児さんにとっては少し難しいことでしょうが、自分の話したいことがあったとしても、少しの間、待っていられるように練習しましょう。


「ねえ、ねえ」と話に割って入られても「いま、大切なお話をしているから少し待っててね」と言って、待つ練習をしてください。初めは難しいでしょうが、「待つ」ということを経験させるのも幼児期には大切なことです。


>[学校訪問記]小野学園小学校はこちら
https://www.mom-n-baby.net/aoki/archives/924

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