ひらがなドリルやプリント、入学前にどこまでやれば良い?

入学前にどのくらいのお勉強ができたら良いのか?

こんにちは、楽しい知育&幼小受験の専門家、青木みのりです。


秋の就学前検診がある頃からよく聞かれるのですが「小学校に入る前、どのくらいのことが出来ると良いですか?」という質問。


つまり「小学校1年生になる前に、平仮名を読んだり書いたり、一桁の計算ができたり、簡単な漢字が書けたり読めたりする必要ありますか?」ということをお知りになりたいのだと思います。


「それらは小学校一年生で習うので、特に必要ありません」と言いたいところですが


今ではほとんどのお子さんが平仮名の読み書きができる状態で入学するとも聞きます。


毎日たくさんの幼児さんと接している私の意見としては、


「文字を読んだり書いたりできると楽しいので、本人がひらがな練習のワーク(プリントやドリル)をやりたがるようなら、ぜひ小学校前に練習しましょう。でも、本人が嫌がってやらないときは、そんなに焦らなくても大丈夫。


です。

ひらがなの読みは、読み聞かせで自然に覚えるのがベスト

ひらがなの読みについては、「繰り返しの読み聞かせ」で少しずつ読めるようになるのが良いでしょう。


お子さんの好きな絵本を、何度も繰り返して読む。その時のちょっとした工夫ですが、「お子さんの指で、絵本の文字をなぞりながら読んであげる」ことを心がけてみてください。



これには向かい合う方向が大切で、読み聞かせる大人(親御さん)とお子さんが同じ方向を向くことが大切です。対面して座るのではなくて、膝の上に座らせるなどすると良いですね。

膝の上にお子さんを座らせて、お子さんに人差し指を出してもらいます。絵本のひらがなを読むスピードに合わせて、文字を指差せるようにお手伝いをしてあげましょう。


読む絵本のジャンルはなんでも良いですが、絵を見て楽しむものよりも、物語のストーリーを楽しめるようなものが良いでしょう。


可愛らしい『ぐりとぐら』シリーズや『うずらちゃんのかくれんぼ』などから始めて、5〜6歳のお子さんには少しパンチのある『モチモチの木』、切り絵が美しい『銀河鉄道の夜』、独特の雰囲気がある『注文の多い料理店』などもオススメです。

ひらがなの書き方を練習する前に「鉛筆の正しい持ち方」をマスターしよう

平仮名が書けることはとても素敵ですが、それよりもお子さんたちを見ていて、しばしば気になるのは鉛筆の持ち方。


筆圧が弱く、鉛筆の持ち方がまだ不安定なお子さんなら、まずは粘土や泥遊びなどで、指の巧緻性(こうちせい)を先に高めたほうが良いと思っています。


粘土は100円ショップでも購入できますね。指の力をつけるには、どっしりした質感の油粘土が良いと思います。ピアノが家にある場合は、ピアノを弾くことも指のトレーニングになります。


家庭菜園のあるお家なら、畑の草むしりも指の力をしっかりつけることに繋がります。机に座っての勉強だけでなく、幼児期はこのような体験こそ、とても重要です。



指を動かすことで脳への刺激も期待できます。


筆圧がしっかりあるのに指の位置が適切でない場合は、お家にあるダブルクリップを使うのも良いと思います。


鉛筆の先にダブルクリップをつけて羽のようなワイヤーを立たせます。立たせたワイヤーの間に人差し指を入れるような形で鉛筆を持ちます。


親指でダブルクリップのところを持ちます。


こんな感じです↓↓↓

ひらがなの書き方練習のドリル

「子どもの興味を引く」という観点からいうと、戦隊モノシリーズや美少女アニメのキャラクター、あるいはうんこドリルのようなひらがなの練習本もありますね。


エンターテイメント色の強いひらがなのドリルも楽しいと思いますが、私は「幼児さんのひらがな練習には、最初はオーソドックスなシンプルなデザインのドリルの方が良い」と思っていて


それは「お子さんの気が散らないように」という理由からなんです。


シンプルなデザインでひらがなを練習すると「書き順」や「とめ、はね、はらい」といった、大切なところに気を配りやすいように思うからです。


今はネットでいくらでもひらがな練習プリントも出てくるので、プリントアウトして取り組めば費用もほとんどかかりませんので、それも一つの方法です。


とめ、はね、はらいを丁寧に。
書き順を丁寧に。


自転車の練習と同じように、最初だけは保護者の目の届くところで「とめ、はね、はらい」と「書き順」を見てあげると良いでしょう。


「とめ、はね、はらい」と「書き順」が身につけば、その後でエンターテイメント性の強いドリルに入っても良いと思います。

小学校受験と「ひらがな」の関係

ちなみに、小学校受験の専門家としても普段からよくお伝えしていますが

小学校入試にひらがなの読み書きが出るのはとてもレアなケース。例外はありますがほとんどの学校の入試問題では、ひらがなを読んで答えるような問題は一切出てきません。


文字が読めたり、かけたりする必要はないし、ましてや数字を使っての計算や九九なども出てこない。(←表向きは。厳密にいうと、足し算や引き算、掛け算や割り算の概念までは出てきます)


小学校受験では、「ひらがなは1年生で習う(だからひらがなが読めないという前提)」で行うため、問題はすべて試験官からの口頭や音声放送で伝えられます。


小学校受験をする5〜6歳児さんは、1回で問題を聞いて指示通りに答えを出すというトレーニングを行っています。ひらがなを書くのは、問題用紙の1ページ目に自分の名前を書くくらいしか出てきませんので、名前が書ければ十分です。

入学前に必要なのは「遊び込む経験」

一見矛盾することのようですが、小学校入学前に必要なのは、ひらがなが書ける事よりも、数字の計算ができることよりも、むしろ「遊び込む経験」なのではないかとおもいます。


小学校入試の世界でも、どんな難関校でももれなく「幼児期にたくさん遊んで、たくさん経験している子は伸びる。そういう子を望んでいます」とおっしゃっています。


それは幼児期に遊んで身についた実体験が、小学校高学年で「知識」として問われた時に活きてくるから。

遊びや豊富な体験をしっかりと幼児期にやれていないと解けないような問題が出る。つまり、幼児期にはたくさん遊ぶこと、いろんなことを体験することが大切。

(ですから、「ひらがな書けないと小学生になれないよ!」と言って、親子ともにストレスを溜めないようにしてくださいね。)

もっというと、我々まわりの大人は子どもをただ遊ばせるだけでなく、ひとつ気に留めておくと良いコツがあります。

その遊びが何に(どんな単元に)繋がっていくのか」ということの見通しがついていること。

親御さんに見通しがあると、お子さんの遊びがより学びに繋がりやすい。


例えば三角プレートパズルやパターンブロックが
高学年以降の図形の問題や、ひいては数学でいう「幾何」に繋がっていくこと

しりとりやカルタ遊びが
高学年以降になって集中力持続に役立ったり、豊富な語彙力に繋がったり

夏休みの影踏みや水遊びが、高学年で習う「太陽と影」や「量の保存・浮力・体積」などに繋がっていくこと

遊びがどの学びに繋がるか?という見通しがポイントです。


たっぷりと遊び込む経験をして、さらにひらがなの書き取り練習は「あり!!」

幼児期にはひらがなの練習や計算問題ばかりではなく、しっかり遊び込んだ経験をさせてあげましょう。


幼児期に遊び込むことで、思考力(考える力)の土台になるのです。


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