2020年小学校入試の変化
2020年。春から夏にかけてコロナウィルス感染防止での学校休校があった今年。我々の幼児教室も休校を余儀なくされました。
小さなお子さんたちの安全が何よりも大事ということで休校に迷いはなかったものの、受験に向けての準備が遅れることには若干の懸念がありました。
さて、いま現在、10月中旬。いよいよ受験本番です。
今年の受験は、例年と違う初めてのことが多々ありました。
まず都内国立大学附属小学校で大きなインパクトがあったのは筑波大学附属小学校です。

筑波大学附属小学校の入試変更点
今年の国立小学校受験で特に大きな変化があったのは筑波です。今までは募集要項配布や出願などすべて学校へ行っての手続きだったものが、今年はすべてWebや郵送での手続きとなりました。
10月3日の一次抽選では、立会人60人を除き、保護者が参加しない異例の形となりました。
男児出願数2,177名(昨年度+90名)抽選通過率は30%(昨年は47%)
女児出願数1,982名(昨年度+169名)抽選通過率30%(昨年は47%)
昨年の人数を見ても、今年は259名も増えましたね。何度も何度も学校に足を運ばねば出願できなかったことを思うと、今年はWebや郵送での出願となったため、保護者にとって出願のハードルが下がったのではないでしょうか。
筑波の入試を例年の流れて言いますと
1次抽選(クジ)→約半数(5〜6割)に絞られる→2次試験(ペーパーテストと行動観察)→約1割に絞られる→3次抽選(クジ)→約半数に絞られる→合格
という道を辿ります。
今年も、この流れで言いますと、2次試験(考査)でおよそ200名ほどに絞られ、3次抽選で定員の128名が合格することとなりそうです。
逆に、2次試験に進むお子さんの人数が絞られた分、毎年およそ10倍と言われる2次試験の倍率は低くなるとは思います。
東京農業大学稲花小学校の保護者面接がオンラインに
開校してまだ2年目の農大稲花小。世田谷にある大人気の私立小で、倍率は慶應と並ぶほどの人気ぶりです。
当教室からも大変近いロケーションにあるため、希望されるお子さんも実際に多いのですが、今年の入試で大きなインパクトがあったのは親子面接の形。
ZOOMでの3者面接となりました。
学校に面接に行かずとも、ご自宅のリビングからZOOMで面接を受けられます。
受験生の力(ペーパーテストや行動観察などの結果)だけでなく保護者の力(願書や面接)も大きく影響する小学校受験ですから、ZOOM面接と聞いたときは本当にびっくりしました。
ZOOM面接の練習を実際に行ないましたが、受験者にとっては通常の面接より難しいと思われる面が色々とありました。これはまた追々お伝えしましょう。
考えてみれば、就職活動などではWeb面接もかなり行われているようですし、小学校受験でも同じような形でやろうと思えばできるでしょう。先陣を切って始めたのは、さすがパイオニア精神溢れる稲花小学校ならではなのかもしれません。
このWeb面接形式は来年も続くのかどうかに注目しています。
浦和ルーテル学院小はホテルでの入試に
青山学院大学系列の浦和ルーテル学院小では、万が一コロナによる学校休校に備えて、また、受験者の小さなお子さんたちを安全にという学校側の配慮により、会場をホテル(ロイヤルパインズホテル浦和)で行いました。
保護者面接はオンライン(Bizmee)だったようです。
すでに1次試験は終了しており、来週2次試験があります。こちらも同じくホテルでの会場とオンライン面接のようですね。
入試の形態を変えるということは、学校にとっても大きなパワーが必要なことと思われます。ベールに包まれている小学校受験も、少しずつ時代とともに変化せざるを得ないのだと思いますが、それにしても現場の先生方の大変さは想像に難くありません。
埼玉の私立小は、緊急事態宣言が出たすぐ翌日の3月6日からスムーズにオンライン授業をスタートさせたさとえ学園小学校といい、変化のスピードが早い小学校さんもありますね。
ちなみに、さとえ学園小は、学校の中に水族館やプラネタリウムもある豊かな環境が整っている小学校です。すごいですね!

まとめ
2020年は小学校受験の形態について大きく変わるターニングポイントのような年となるでしょう。Web出願はこれを機に一気に増えると思いますし、保護者のオンライン面接も一般化してくるのではないでしょうか。
しかし、子どもの入試そのものには大きな変化はないと思います。幼児らしい素直さ、好奇心を大切に、日々の生活の中で多くの学習体験を過ごしているお子さんは入試本番でも強いと思います。
今後も「考えるチカラ」の重要度はますます増えてくると思われますので、具体物を伴う数量の学びや、豊かな言語力(語彙力)、理科的常識への好奇心や気付きを大切に過ごしていけると良いですね。
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